北京冬季オリンピック開幕後、北京当局の極端な感染症対策が混乱を招き、各国の代表団から苦情が続出しています。2月6日、フィンランド男子アイスホッケーチームの監督は、北京当局がプロのアスリートの人権を尊重していないと強く批判しました。
フィンランド男子アイスホッケーチームのマルコ・アンティラ選手は中国に到着後、検査で陽性と診断されましたが、それから18日の間隔離措置が継続され、練習に一度も参加できていません。
フィンランド男子アイスホッケーチームのユッカ・ヤロネン監督
「彼が完全に健康で準備が整っていることを我々は知っている。このことが、何らかの理由によって中国が彼の権利を尊重しないのはなぜかと我々が考える理由だ。これは良いことではない」
2月6日、フィンランド男子アイスホッケーチームのユッカ・ヤロネン(Jukka Jalonen)監督は、自分のチームが北京で不公平な扱いを受けているとして公に発言しました。
フィンランド男子アイスホッケーチームのユッカ・ヤロネン監督
「ここ(中国)に到着する前、マルコはすでにチームと約1週間一緒にいた。彼の検査結果は陰性だった。その週に彼は選手やコーチと一緒にいたが、誰も感染しなかった」
ヤロネン監督は、隔離スポットからいつ解放されるか分からないため、アンティラ選手は不安と苦痛を感じているほか、プロのアスリートである彼は体格が大きく、隔離期間中に十分な栄養が摂れていないとも述べています。
1月23日から、少なくとも350人のオリンピック関係者が陽性と診断されており、彼らの多くは隔離スポットの環境の悪さに苦情を述べています。また隔離期間がいつ終わるのかが分からないことも関係者を悩ませています。