2月6日に行われたフィギュアスケート団体戦で、米国籍を捨てて中国代表として出場した朱易選手が2回転倒したことで中国のSNSが騒然とし、非難の声が沸き起こっています。
北京冬季五輪のフィギュアスケート団体戦二日目、中国代表として出場した朱易選手の演技にミスが続出して転倒し、最終的に最下位となりました。このことで中国チームの団体戦順位が3位から5位に転落しましたが、団体戦フリーへの進出は果たしました。
とはいえ、演技後の数時間の間に「朱易が転んだ」「朱易がミスした」「朱易が転倒した」などのテーマに対するクリック回数がウェイボーで3億回を超え、朱易選手への非難の声が沸き起こりました。中共当局はいわゆる「ポジティブエネルギー」を出さざるを得ず、官製メディア「環球時報」の元編集長で「老戦狼」と呼ばれた胡錫進(こ・しゃくしん)も、朱易選手へのネット暴力に反論しました。
近年、中共は外国人選手の帰化を積極的に進めており、その一人が米国籍を捨てて中国代表としてオリンピックに参加した朱易選手です。米国メディアは、中国のSNSで起きている朱易選手への攻撃は、中共のために尽力している帰化選手が圧力に直面しているという事実を際立たせていると指摘しています。