女性人身売買はすでに産業チェーン化か

中共の迫害を受けて米国に逃れた、元中共海軍司令部中佐の姚誠氏は先日、江蘇省徐州市で明るみに出た、人身売買の被害者の女性に対する虐待事件について新唐人テレビの取材に対し、自身がこうした女性を助けるようになった経緯を明かしました。

元中共海軍司令部中佐の姚誠氏は2010年に公益団体に入り、人身売買の被害者となった女性や子供の救済に携わりながら、悲惨なケースをいくつも見てきました。

元中共海軍司令部中佐 姚誠氏
「彼女(被害者)は生後7日で両親に捨てられ、捨てられた後はこの家が彼女を買った。12歳になると3人の兄弟から性的虐待を受けるようになり、2人の子供を産んだ。この3人の兄弟からの虐待に耐えかねて彼女は逃げた。その後、家族は彼女を監視しつづけられなくなったので、2000元で別の家に売り飛ばした。その家では暴力を振るわれた」

中共の一人っ子政策によって、中国の一部地域の男女比は非常にアンバランスになっています。跡取りとなる男の子を欲しがる家が多いことから、女の赤ちゃんの中絶や育児放棄などによって、男女の数が著しく均衡を欠いたためです。特に貧困地域や僻地では結婚適齢期の男性が妻をめとるのが非常に難しいことも、人身売買に拍車をかけています。

元中共海軍司令部中佐 姚誠氏
「へその緒を切ったばかりの赤ん坊を自分の家に連れてきて、長男の息子の妻、つまり自分の孫の妻にあてがった。この孫は飲んだくれで外に女もつくった。そして殺鼠剤を手に入れて彼女に無理やり飲ませ、海に突き落とした。この女性は運よく海岸に流された」

中共党メディアの人民網は以前に、中国では毎年20万人もの子供が行方不明になっており、戻ってくるのはそのうち0.1%にすぎないと報じましたが、中共公安部はその後、このデータを否定しています。姚誠氏は、大勢の失踪者が売買され、彼らの戸籍登録もできているのだから、背後に警察が関わっているのだと指摘しています。

元中共海軍司令部中佐 姚誠氏
「この家の人間は(子供を)買った後、派出所にいくらか払って(子供の)戸籍を買って入籍した。だから警察は(失踪者を)探したがらない。自分たちが金を受け取っているからだ。だから警察は何もしない」

姚誠氏は、自身の知る限り、一部の子供は人身売買人によって風俗店に売り飛ばされているほか、臓器を摘出されることすらあると語りました。さらには、証拠があるにもかかわらず警察が立件しないのは、警察がこの産業チェーンに関わっているからではないのかとも話しています。

〈関連動画〉
中国で横行する人身売買 元軍幹部「生きたまま埋められる女性も」

https://www.ntdtv.jp/2022/02/55294/

 
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