北京冬季五輪に出場している中国代表のアイスホッケーチームには、ある変わったルールがあります。選手の半数以上は、男女ともに中国出身ではなく、海外出身です。出身国はさまざまですが、中国語のみで話すことを要求されています。
カナダ出身のアイスホッケー選手、周嘉鷹氏は中国代表でゴールキーパーを務めており、「キンバリー・ニューウェル」という英語名を持っています。2月6日、試合後の取材で中国語が流暢ではない周選手に対し、報道陣から英語での対応を求められた際、周選手は中国語で英語を話すことが禁止されていると述べ、通訳者が英語で「それは許されていない」と説明しました。
中国のスポーツ界において、英語が禁止されているのは今回が初めてではありません。最近では中国テニス界のスター選手、彭帥さんにも同様の出来事が見られました。彭帥さんは昨年11月、SNS上で中国共産党の張高麗前副首相に性的暴行を受けたと告発しました。
告発後、彭帥さんは一時消息不明になり、国際社会に懸念が広がりました。その後、中共当局により複数の国際機関や外国メディアから彭帥さんへの取材が手配されました。彭帥さんは中国語で取材に応じ、通訳者が翻訳していました。
しかし、彭帥さんは英語が堪能で、過去にも公の場で英語を使用していました。
6日に行われたフランス紙「レキップ」とのインタビューでは、中共当局の関係者が通訳していました。