カナダのフリーダム・コンボイ運動 世界各地に波及

カナダのトラック運転手の「フリーダム・コンボイ(Freedom Convoy)」による、中共ウイルスワクチン義務化反対デモが2月13日で17日目に入りました。フリーダムコンボイの抗議活動は、米国とカナダの国境や欧州、豪州などにも広がり、各地の市民も、個人の権利を守るために声を上げた彼らの行動を支持しています。

カナダのオンタリオ州警察は2月12日夜、デトロイトとオンタリオ州ウィンザーの間にかかるアンバサダー橋から抗議行動者を追い出しましたが、さらに大勢の抗議行動者がかけつけて、警察による排除は現地時間の13日まで続きました。

カナダ・オンタリオ州ウィンザーの住民
「私は、人々が見たいと望んでいる変化は平等と傾聴、そしてワクチン接種義務化を放棄することだと考えているし、それは今、世界中で善意によって取り消されている。(強制接種には)何の意義もない。変更するときだ」

政府による行動制限に反対するデモ参加者は、6日連続でアンバサダー橋をトラックなどで封鎖しました。この橋は北米で最も通行量の多い国境検問所ですが、2月7日以降、トラックや乗用車に乗った抗議行動者が両車線ともに封鎖したことで、デトロイトの自動車メーカーのサプライチェーンが寸断されていました。

オンタリオ州高等裁判所が11日に当局に対しアンバサダー橋の抗議行動者の排除を許可したため、同日夜からウィンザー市からアンバサダー橋に通じる道路に、地元警察と王立カナダ騎馬警察が集結しました。

抗議行動者は、彼らは平和的な抗議の継続を計画していると表明し、彼らの声に耳を傾けるよう政府に呼びかけています。

抗議に参加した女子大生は政府には「我々の身体に強制的な政策を制定する権限はない」と話しています。

抗議に参加した女子大生
「(抗議は)ワクチンに反対しているわけでも、科学に反対しているわけでもない。我々自身と後世の人たちの身体に対する自己決定権のためだ」

米国のバイデン大統領はカナダに対し、抗議行動者による国境封鎖を終わらせるよう呼びかけ、カナダのトルドー大統領は12日、上級顧問との対談で、国境検問所を閉鎖したままにはできないと強調しました。

オタワ市長も同時に先週、オタワ市に非常事態宣言を発令しましたが、12日の時点で数千人がキャピトルヒル付近で政府の規制に対する抗議を続け、トラックの車列がオタワ国会議事堂周辺の主要道路を塞いでいました。

31歳のトラック運転手、ステファニー・レイヴェンスバーゲンさんは、抗議行動を始めてからずっと、セミトレーラーを道に停車させています。

トレーラー運転手のステファニー・レイヴェンスバーゲンさん
「ここの雰囲気はとてもいい。信じられないかもしれないが、みんな気前よくお金を出すのだ。人々がトラックまで来て、食べ物やお金、カード、チョコレート、手袋、帽子、防寒用品などを届けてくれる。これは信じがたい環境だ。カナダ人がこのように一つになって我々を強く支持してくれる。本当に素晴らしい」

同日、抗議行動はカナダ最大の都市であるトロントでも行われ、デモ隊は集会とデモ期間中にプラカードと旗を掲げて平和的な抗議活動を維持しました。

カナダ以外でも、世界各国でワクチン強制接種に反対する抗議活動が次々と起きています。カナダの抗議活動に触発されて、米国、フランス、ニュージーランド、オーストリアでも同類の「フリーダム・コンボイ」が編成されました。

米国とカナダの国境に位置するニューヨーク州バッファローでは、国境を流れるナイアガラ川にかかるピース橋付近で、抗議行動者がプラカードや旗を掲げてワクチン強制接種に抗議しました。

カナダやその他の地域で起きた抗議活動を受け、ニュージーランドでも2月8日、ワクチン強制接種に対する抗議活動が始まりました。2月13日には、現地警察がウェリントンのニュージーランド国会議事堂前で音楽を鳴らしてデモ者を混乱させ、彼らを解散させようとしましたが、抗議行動者は現地にとどまり、音楽に合わせてダンスをすることで抗議を表明しました。

 
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