五輪会場付近に点在する収容施設

すぐ近くに良心の囚人がとらわれている

各国政府が外交ボイコットを選択する中、北京冬季五輪が2月4日に開幕しましたが、国際社会は中共政権の邪悪な人権記録により、北京当局にオリンピックを開催する資格があるのかと疑問を呈しています。さらに、五輪会場からさほど離れていない場所に、良心の囚人が数多く収監されている刑務所や拘置所が複数存在します。

共和党のマイク・ウォルツ下院議員
「世界最大のスポーツイベント会場の外には、強姦、ジェノサイド、奴隷強制収容所が存在している」

各国政府が外交ボイコットに踏み切る中、北京冬季五輪が2月4日に開幕しましたが、中共政権の陰惨な人権記録によって、国際社会は今も中共にオリンピックを開催する資格があるのかという疑問を抱き続けています。米議会のマイク・ウォルツ(Mike Waltz)下院議員とNBAセルティックスのエネス・カンター・フリーダム選手は先日動画を制作し、中国共産党の暴力を軽視してはならないと米国企業に訴えています。また、北京の五輪メイン会場からほど遠くない場所に、良心の囚人が収監されている刑務所や拘置所が点在していることも明らかになりました。

新唐人テレビキャスター デイビッド・ジャン
「法輪大法情報センターが作成した最新の地図によると、世界各国のアスリートが北京オリンピック参加のために集まっているその数マイル先のところで深刻な人権侵害が起きている。中国の人権問題に関心を寄せている多くの選手がもし自分で自由に北京市内をドライブできたなら、10分もかからずに朝陽看守所に到着できるだろう。そこは、1999年から法輪功学習者の収監と迫害が行われていることで悪名高い看守所だ」

法輪大法情報センターウェブサイトには、北京市朝陽区看守所(Chaoyang Detention Center)、北京市労働教養派遣センター(Beijing Forced Labor Dispatching Center)、北京市第二監獄(Beijing No. 2 Prison)など、中共の法輪功学習者迫害施設9か所が記されており、それらは北京五輪会場からさほど離れていません。朝陽区看守所から北京オリンピックスタジアム「鳥の巣」まで車でわずか十数分です。

法輪大法情報センター事務局長 リーバイ・ブラウデ氏
「2008年、当時我々は北京オリンピックを見ていた。ある日の夜、我々が複数の監獄と看守所の(法輪功学習者に対する迫害の)件を詳細に調査していたところ、我々のチームの一人が「神よ!これらの場所は主なオリンピック選手村から数マイルしか離れていない」と言った。我々が主なオリンピック会場の地図と監獄や看守所の地図を作成したので、現代中国においてこの二つのことがこんなに近いところで行われているということを、人々が自分の目で確認できるようにした」

法輪大法情報センター事務局長のリーバイ・ブラウデ(Levi Browde)氏は、中共が残酷な方法で法輪功学習者を鎮圧し始めてからすでに20年以上が経過しているとして、一つの例を挙げました。北京の画家で法輪功学習者の許那さんは、今年1月16日に無実の罪で中共当局から懲役8年の実刑判決を言い渡されました。許那さんの夫でフォークシンガーの于宙さんは2008年の北京五輪開催期間中に当局に連行されましたが、11日後に死亡しました。

法輪大法情報センター事務局長 リーバイ・ブラウデ氏
「許那さんの亡くなった夫は、人気のあるフォークシンガーだった。彼女も北京の有名な芸術家である。2008年に二人は、于宙さんのコンサートから帰宅中に、オリンピック関連の検問で、カバンの中に入っていた法輪功関連の書籍1冊が警察に見つかった。たったそれだけのことが、彼ら二人とも拘留する十分な理由になった。11日後に于宙さんは亡くなった」

2008年に于宙さんはわずか42歳で亡くなり、許那さん自身も3年の違法な実刑判決を下されたため、夫の最期に立ち会うことができませんでした。今年の北京冬季五輪開会式の前に、許那さんは再び中共から冤罪によって8年の実刑判決を下されました。ブラウデ事務局長は、中共が良心の囚人を投獄するのは、オリンピック開催中に彼らが聞きたくない話を聞かないようにするために、残酷な迫害手段をさらにエスカレートさせているからだとして、法輪功学習者の話はそのなかの一つの例にすぎないと指摘しています。

 
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