ニューヨーク市警察は2月15日、市内フラッシング地区で法輪功学習者により運営されている中国共産党及びその関連組織からの脱退を支援する路上展示ブースで破壊行為を働いたとして、中国系米国人の鄭步秋(32歳)を逮捕しました。
16日、検察はクイーンズ区の刑事裁判所で鄭被告をヘイトクライムと第4級の損壊罪で起訴したと発表しました。
ニューヨーク市クイーンズ区北部にあるフラッシング地区。この街道で散歩をしたら、まるで中国旅行をしているかのように感じるかもしれません。しかし、最近起きた襲撃事件は、同地区と中国本土とのまた別の類似点を浮き彫りにさせました。
親中共派と見られる鄭被告が、10日から15日の間、4度にわたり、法輪功学習者が設置した路上展示ブースを破壊しました。
15日、鄭被告がブースを破壊していたところを駆け付けたニューヨーク市警察が逮捕しました。
最初の襲撃は2月10日午後、フラッシングにあるゴールデンショッピングモール付近で起きました。
心身修養法である法輪功学習者たちが立ちあげたブースでは、中国人が中国共産党と関連組織からの脱退手続きを支援しており、また自作の写真などの展示物を設置し、法輪功に関する真相及び中共による二十年以上にわたる法輪功への迫害について訴えかけています。
ブースでの今回の襲撃事件を受け、州議会の地区リーダーであるマーサ・バスケス氏は、米国内の信仰団体に対する暴力を直ちに停止するよう呼びかけました。
州議会第22区選出のフラッシング地区リーダー マーサ・フローレス・バスケス氏
「テーブルはバラバラにされ、横断幕は引き裂かれ、パンフレットは投げ捨てられた。今こそ、これをヘイトクライム、犯罪行為とみなし、今すぐ終わらせなければならない」
13日に開催された集会で、バスケス氏は、法輪功学習者に対するいかなるヘイトクライムも「容認できない」と強調しました。
州議会第22区選出のフラッシング地区リーダー マーサ・フローレス・バスケス氏
「ここは中国ではない。米国だ」
中共による迫害が始まってから、長期にわたり海外での法輪功学習者に対する嫌がらせや破壊活動が行われています。
2008年にも、フラッシング地区の脱党支援ブースで同様の襲撃事件が発生しています。
襲撃時には、ブースの近くに200人以上の親中共派の中国人が集まり、赤旗を振ったり、現場にいた法輪功学習者につばを吐いたり、罵声を浴びせたり、殴打などの暴行が行われました。
同事件に対して、「法輪功迫害国際調査組織(WOIPFG)」が調査を行いました。
同団体は、当時の駐ニューヨーク中共領事館の彭克玉総領事が覆面調査員と電話で話している音声録音を公開しました。
駐ニューヨーク中国領事館の彭克玉総領事
「例えば、親中派の中国人が法輪功学習者との戦いを終えた後、私は一人一人の親中派と握手し、お礼を言い、そして激励の言葉をかける。しかし、私自身が現場に行き、法輪功学習者の前で同様の行為をすることはできない」
彭克玉総領事の音声記録が公開された後、駐ニューヨーク中共領事館や中共の管理下にある中国語ウェブサイトは、彭克玉総領事のこれまでの演説ビデオを削除しました。
公開された電話録音により、2008年のブース襲撃事件に関して、中国共産党関係者が米国での法輪功学習者に対する襲撃事件に参与・策謀していたことが明らかになりました。