中国の人権問題を辛辣に批判している米プロバスケットボール協会(NBA)のフリーエージェント、エネス・カンター・フリーダム選手が、ノーベル平和賞にノミネートされました。
これまで公式にエネス・カンターとして知られているエネス・カンター・フリーダム選手は、2月16日にノーベル平和賞の候補になったことを発表しました。
NBAに10年以上在籍したフリーダム選手は、2月10日にボストン・セルティックスからヒューストン・ロケッツにトレードされましたが、14日にウェイブされ、フリーエージェントとなりました。
この動きは、政治的関与を懸念する政治家の間で反発を呼んでいます。
センタープレーヤーで身長208cmのフリーダム選手は、中国共産党による人権侵害について発言することを厭わない稀に見るプロスポーツ選手です。
1月24日、リック・スコット米上院議員が主催した記者会見で、フリーダム選手は中国共産党を「残忍な独裁政権」と非難しました。
フリーダム選手は昨年11月に、中共政権がどのように強制臓器摘出に関与しているかについてツイートし、チベット人、ウイグル人、キリスト教徒、法輪功学習者はすべて標的になっていると指摘しました。
11月に米国籍を取得した際、エネス・カンターから改名したフリーダム選手は、中共政権から目をつけられています。昨年10月にもTwitterに、中共のチベットへの弾圧を停止するよう求める投稿をしたことで、セルティックスの試合動画が、中国のテンセントの配信サービスから削除されました。
フリーダム氏がノーベル賞を受賞した場合、同氏は29歳にして史上4番目の若さでの受賞者になります。
昨年のノーベル平和賞候補者は329名で、今年の受賞者は12月10日に発表される予定です。