五輪を利用して政治プロパガンダを推進=台湾が批判

オリンピックでは政治的な主張は禁止という厳しいルールがあるにもかかわらず、関連する問題が忍び込んでいるように見えます。台湾は18日、北京冬季オリンピックを利用して台湾に対する主権を主張しているとして、中共を譴責しました。

台湾は、中共当局がいわゆる「不適切な政治的プロパガンダ」を広めるために、このオリンピック大会に影を落としたと非難しています。

台湾の発言は、17日の北京オリンピックの記者会見で、大会組織委員会の厳家蓉報道官の発言を受けてのものです。

厳報道官は、「台湾は中国の一部である」との中共の長年の主張に沿って「世界に中国は一つしかない」と発言しました。

台湾は民主的に選ばれた指導者と独立した憲法を持っているにもかかわらず、北京当局は、自治権を持つ台湾を自国の領土とみなしています。

中国本土からの圧力により、台湾は「チャイニーズ・タイペイ」という名称でオリンピックや他の国際的なスポーツイベントに参加しています。

台湾外交部は中共当局の今回の発言に対し、即座に反論しました。「台湾は台湾であり、中華人民共和国とは互いに隷属しない。中華人民共和国が台湾を支配したことは一度もない。台湾の人々によって自由に選ばれた政府だけが、国際社会で台湾の人々を代表することができる」と声明を発表しました。そして、台湾は他の国の一部としてではなく、独自の権利でオリンピックに参加していることを強調しました。

さらに、中共当局者は「平和の精神と五輪大会に影を落とした」とも述べました。

台湾が開会式に参加したのは、国際オリンピック委員会(IOC)から開会式と閉会式の両方に出席するよう求める通知を何度か受け取ったからだと説明しています。

台湾は当初、フライトの遅延や中共ウイルスに関連する規制により、開会式に参加できないとしていました。

しかし、この問題に詳しい関係者によると、台湾チームは、香港が中国の一部であるため、北京が台湾選手を香港チームと同じように扱うことを懸念していたと言います。そのような行為は、両地域を政治的に同じレベルに置いていると見なされるからです。

〈字幕版〉

 
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