「鎖でつながれた母親」事件によって、江蘇省徐州市が人身売買の一大拠点であったことが暴露されました。しかし、事件が明るみに出る少し前まで、徐州市は中国共産党から「特別視」されており、当局のイメージ作りに使われていました。
首を鎖でつながれた女性事件によって、徐州市で人身売買が盛んに行われていたことが明るみに出ると、ネットユーザーは地元の「婦女連合会」は一体何をしているのかと疑問を呈しました。 さらに、事件発覚の前に江蘇省当局は、「女性の権利を守るために優れた業績を上げた」として、徐州市豊県の婦女連合会に「三八紅旗手」の賞を与えていました。
このほか、豊県婦女連合会は2017年に「江蘇婦女連合会部門の優秀団体」の称号を授与されました。皮肉にも、豊県婦女連合会はいわゆる「女性・児童誘拐防止の経験」を全省および全国に推進していました。
中共当局はまた道徳模範、婦女連合会模範、女徳模範、政治模範、特色デジタル鄉村など、多くの賞を与えています。2018年には、人身売買の町、徐州市を国連主催の「ワールドハビタットアワード」に推薦し、さらには数年連続で「中国の最も幸福な都市」に取り繕いました。