ロシアのウクライナ侵攻を受け、中国のネット上では歓声が上がりました。一方、ある中国人留学生の動画からは、ウクライナで反中感情が高まっていることがうかがえます。中共の長年の洗脳教育の悪しき結果で最終的に危害を加えるのはやはり中国人でした。
ロシアの侵攻に対しウクライナ人が防衛に奮闘する中、中国のネット上ではウクライナ女性を侮辱する投稿が拡散されました。ウクライナメディアがそれを翻訳して同国内で報道したことで、ウクライナ人の怒りに火がつきました。
ウクライナ華僑
「銃弾が頭の上を飛んで行った。私たちはつい先ほど発砲に遭った。二人のウクライナ人が銃を持って、後ろから私たちを追いかけて来た。私たち3人は命からがら走って逃げた」
ウクライナ在住の中国人留学生
「今日の夜、ハルキウで中国人が一人銃で撃たれたようだ。今後ここで、何人の中国人が殴られたり銃で撃たれたりして命を落とすか。これはすべてみなさんのようなキーボードマンの功績のおかげだ」
インターネットに拡散されているこの動画では、ウクライナ在住の留学生が、中国国内のネットユーザーに、同胞を傷つけないでほしいと呼びかけています。
ウクライナ在住の中国人留学生
「中国国内のキーボードマンのみなさん、言葉が暴力になることに留意して、私たちに生きる機会を与えてほしい。キエフ農業大学の友人らが今日、ある人から『君たちは何人だ』と質問された。すると彼らは『日本人だ』と答えた(苦笑)。私たちは自分が中国人だということさえ口にできないのだ。すべてあなたたちのおかげだ」
窮地に陥ったウクライナを攻撃するさまざまな言葉がインターネットに広まる一方で、中国人がプラカードを掲げて停戦を呼びかけている様子は当局からブロックされています。
「これは法律にいはんしていますか」
現在のところ、中共当局はロシアのウクライナ侵攻について非難声明を出しておらず、ロシアに対する西側諸国の制裁に反対しています。
ウクライナ華僑
「キエフの防空サイレンが鳴っている。早く地下室へ。キエフの防空サイレンが鳴っている」
2月24日にロシアがウクライナへの侵攻を開始してから、中共駐ウクライナ大使館は、中国人の帰国準備を始めると発表したものの、27日には危険な情勢のため、帰国計画を進められないと通達しました。
ウクライナ在住の中国人留学生の馮軍さん(仮名)は大紀元時報の取材に対し、ほとんどの人は帰国を希望しており、すでに帰国登録表への記入を済ませたが、それがいつになるかは分からないと答えています。
中国メディアは、留学や仕事のために約6000人の中国人がウクライナで生活していると報じています。