米中露の三つ巴の対立 米国を脅かす?

世界の新秩序が、構築されつつあるのでしょうか?ロシアのウクライナへの軍事攻撃は、世界の三大国、米中露のバランスに、劇的な変化をもたらすきっかけとなり得るのでしょうか。そして、この変化は世界秩序における米国の優位性を脅かすことになるのでしょうか?

このようなパワフルな変化は、以前から静かに忍び寄ってきていて、1週間前までは、徐々に起こっていました。

例をあげると、ロシアは欧州への重要なガス供給国となっているため、今や欧州の電気を自由に消すことができます。

同様に、中共はパンデミックの中、西側諸国全体に個人用保護具(PPE)の大量不足を引き起こす可能性があります。なぜなら、中国は世界の製造大国だからです。そして、世界2位の経済大国でもあります。

中共はまた、軍事力を急速に拡大させており、台湾や南シナ海の近隣諸国への脅威を強めています。

その上でロシアと中国は、価値観ではなく、利害の共有に基づいて協力関係を築いています。

軍事情報アナリスト アンドリュー・マッカーシー氏
「(中国とロシアは)興味深い歴史があるが、民主主義、宇宙、技術、サイバー、天然資源の面で、パズルのピースのように互いの欠点を埋めているのだ」

米国と民主主義諸国が現在直面している課題は、冷戦時代とは大きく異なっています。

現在のような多くの国家間の経済的つながりは、数十年前には存在していませんでした。そして、ロシアのパートナーである中国は、共産党による度重なる政治運動を経て、経済崩壊の危機に瀕していました。中国が成長を遂げ始めたのは、1980年代以降にすぎないのです。

〈字幕版〉

 
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