中国企業 ロシア制裁のジレンマに直面

ロシア企業と取引する中国のハイテク企業は今、米国の制裁に従うか、それとも制裁に反対する中共政権の姿勢に従うか、ジレンマに直面しています。

中国のハイテク企業は、米国製機械のソフトウェアや設計図を使った技術をロシアに輸出することを禁止する米国の制裁に従うのでしょうか?それとも、制裁に反対する中共当局の公式見解に従うのでしょうか?

中国のハイテク企業が重きを置くべきことのひとつに、中国の法律があります。

ハリス・ブリッケン弁護士事務所創設者 国際弁護士のダン・ハリス氏
「実際、中国ではある法律が制定されている。つまり、米国の対中制裁に従えば、自身も制裁を受けることになるというものだ」

しかし、中国企業がどちらを選択するにしても、結果は出るようです。

ハリス・ブリッケン弁護士事務所創設者 国際弁護士のダン・ハリス氏
「中国企業のビジネスが衰退することは目に見えている。それらの企業が中国(共)のルールに従えばそうなるのだ。中国(共)のルールに従わなければ、頭を切り落とされることになる」

このジレンマに直面した企業の中に、中国の配車サービス大手の「DiDi(滴滴出行、ディディチューシン)」があります。

DiDiは当初、ロシアからの撤退を発表していました。しかし、そのわずか数日後、DiDiはロシアでの事業を継続することを改めて発表しました。

これは北京からの圧力によるものではないかと憶測されています。しかし、中共当局の見解に従うことは米国の制裁に逆らうことになるわけではなく、その反動に直面する可能性があります。

ハリス・ブリッケン弁護士事務所創設者 国際弁護士のダン・ハリス氏
「米国にとって、中国企業を狙うのは簡単なことだと思う。私は、彼らの将来の中国国外での利益の多くは、事実上遮断されると見ている」

ハリス氏は、中国企業は何をやっても、双方が不利な状況に直面していると述べています。

〈字幕版〉

 
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