ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧州諸国の兵器輸入が急増しています。多くの国が、防衛力強化のための兵器輸入を計画しています。
ロイター通信によると、ドイツ国防省は3月14日、老朽化した「トーネード」戦闘機の後継機として、米国からF-35戦闘機35機を購入すると発表しました。
米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン社のステルス戦闘機「F-35」は、世界最先端の戦闘機と考えられており、ドイツ国防省はNATOのニュークリア・シェアリング(核共有)政策における高性能な運用母機としてトーネードを置き換るとコメントしています。トーネードは、ドイツに配備されている米国の核爆弾を搭載できる唯一の戦闘機です。1980年代から配備されており、2025年から2030年にかけて、段階的に廃止される予定です。
欧州では、ドイツのほか、デンマークやスウェーデンなどもすでに軍事費の増額を発表し、兵器輸入を増やすことを計画しています。
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の専門家はAFPに対し、ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧州諸国は軍事費を大幅に増額させ、米国などからさらに多くの戦闘機やミサイルなどの兵器を輸入するだろうと述べました。