Apple最大の部品サプライヤーのフォックスコン(富士康科技集団)は、中国の深圳市で操業を停止している多くの企業の中の1つです。今年に入ってから、2021年の1年間を上回る中共ウイルス感染者数を記録しているため、当局は厳しい封鎖措置を取り始めています。
13日、深圳市当局は、市内の全ての「生活を維持する上で必要不可欠でない業種」に対し、14日から20日まで、操業の一時停止または在宅勤務措置を実施すると発表しました。
フォルティス・アナリシス創業者 ロス・ケネディ氏
「世界の製造業の19〜20%を中国が占めている。その19〜20%の世界の製造業の生産高のうち、約10%が深圳地域で生産されている」
深圳市当局は、1,700万人以上の市民に自宅待機を命じました。
深圳市は、電子機器の主要な製造拠点です。戦略的サプライチェーン分析会社の創設者であるロス・ケネディ氏は、このロックダウンが続けば、世界のサプライチェーンに影響を与える可能性があると指摘します。
自動車メーカーのトヨタやフォルクスワーゲンも、稼働を一部停止しています。
フォルティス・アナリシス創業者 ロス・ケネディ氏
「サプライチェーンは照明スイッチではないので、簡単に止めることはできない。工場に人の派遣を止めたり、生産ラインを休止させたりすることはできるが、照明スイッチのように電源をオンに戻すことはできない」
ケネディ氏は、休止期間が長引くほどに、企業が通常業務を再開するのは難しくなると述べています。
フォルティス・アナリシス創業者 ロス・ケネディ氏
「遅れ、または人々が仕事についたり機能したりすることができないことは、1日ごとの遅れだけではない。遅れを取り戻すのには1日必要だ。1日遅れるごとに、その分増えるということだ。遅れを取り戻すために2日、3日、4日、5日と余計な仕事をすることになる。つまり、これは指数関数的なものなのだ」
ケネディ氏によると、ロックダウンが何週間も続けば、消費者はサプライチェーンの混乱による影響を受ける可能性があります。
ベスト・バイ、ウォルマート、ターゲット、アマゾンで販売されている家電製品は、そのかなりの部分が中国から調達されています。