コラムニスト「共産主義が米国社会に浸透している」

西側諸国ではマルクス主義はとうの昔に見捨てられていると思われていますが、米国問題研究家で大紀元コラムニストのトレバー・ルードン氏は、マルクス主義は現在、たくさんの亜種が生まれており、米国社会に深く浸透していると考えています。

米国問題研究家で大紀元コラムニスト トレバー・ルードン氏
「LGBTQ運動はマルクス主義運動の一種で、LGBTQのグループが彼らの反対者と対立するよう鼓舞している。ブラック・ライブス・マター(BLM)運動も一種のマルクス主義運動で、有色人種がいわゆる白人資本家と対立するよう鼓舞する。フェミニズムもマルクス主義運動の一つだ。環境主義もマルクス主義運動だ。マルクス主義はまるで流行り病のようで、どこにでもある」

ルードン氏は、従来のマルクス主義理論は階級間の対立を強調していたが、西側社会の各階層の間には強い流動性があるため、階級闘争の理論はかなり前に行き場を失ったと指摘しています。よって、現代社会では、マルクス主義にさまざまな亜種が発生したのです。

ルードン氏は、これら複数の運動はすべて、美しい言葉を使っているが、高い欺瞞性を備えているとも指摘しています。

米国問題研究家で大紀元コラムニスト トレバー・ルードン氏
「レーニンはロシアで政権を握ったときに、すべてのモノを国有化するとは言っていなかった。彼は人々に土地と平和とパンを与えると言ったのだ。今、これらの人たちはまたもや平等を唱えているが、彼らの言う平等とは米国で認められている法の下では万人が平等だという意味ではなく、ある種の結果ありきの平等を指しており、この種の平等とは共産主義のことなのだ」

ルードン氏は、共産党員の言う「デモクラシー」もやはり、「概念のすり替え」だと言います。

米国問題研究家で大紀元コラムニスト トレバー・ルードン氏
「我々の考えるデモクラシーとは、代議制度の政府や法治国家のことだ。だが、共産党員はどのようにデモクラシーを定義しているだろうか。彼らはデモクラシーとは、人民の意思のことだと言う。では、誰が人民を代表するのか?共産党が人民を代表する。だからデモクラシーは、共産党に統治されることを意味している」

ルードン氏は最後に、米国では多くの人がある現象に不安を抱いているが、その現象の背後にもっと根深い危機があることには気づいていないと指摘しています。

米国問題研究家で大紀元コラムニスト トレバー・ルードン氏
「たくさんの人がブラック・ライブズ・マター(BLM)運動を見て不安になった。LGBTQ運動を見て不安になった。共産中国のやることを見て不安になった。選挙がまともでないことを見て不安になった。だが、人々が気づいていないことは、もしこれらのことを繋いでみたら、その背後にはもっと大きなはかりごとがあるという点だ。それらすべてが、我々の体制全体を転覆させるまで米国の力を削ぎ、西側諸国の力を削ぎ、我々の伝統を弱体化させて、共産党政権がそれにとって代わるように設計されているのだ」

 
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