ロシアのプーチン大統領が降伏を表明したという新しい動画が出回っていますが、本物なのでしょうか? ロシアとウクライナの情勢をめぐり、偽情報が数多く出回っています。
Twitterでは最近、ロシアのプーチン大統領がすでに降伏を表明し、ロシア軍に命があるうちにロシアに戻るよう呼びかけたという動画が出回っています。
しかし、ロイターが分析したところ、この動画はAIの顔交換技術を使った偽動画で、2月21日のプーチン大統領のテレビ演説の動画を使い、元の音声を新しい音声に置き換えたものであることが判明しました。
動画の投稿者もその後、動画が偽物であることをツイートで認めました。
これより前に、ウクライナのゼレンスキー大統領の偽動画もネット上に出回っていました。自国民に武器を置いて降伏するよう呼びかける虚偽の動画でしたが、SNS各社が削除したと発表しています。
インターネット上では、ロシアとウクライナの情勢をめぐり、激烈な情報戦が繰り広げられており、ディープフェイク動画が数多く出回っています。専門家は、風刺動画と偽情報を見分けるには、文脈の分析が重要であるとしています。