これ以上耐えられない!杭州アパレル市場で業者が抗議活動

中国で最も有名なアパレル製品卸売り市場の一つである、杭州市四季青服装市場は現在、当局の厳しい管理下に置かれており、業者は生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされています。23日には千人を超える店舗経営者が街頭で抗議活動を行い、一部は逮捕されました。深圳市では感染拡大中の都市封鎖によって餓死者も出ました。発見したのは隣人で、腐乱した遺体からの異臭で異変に気付いたといいます。死亡した理由は、都市封鎖で食べ物が手に入らなかったための餓死だと言われていますが、中共当局はこの件について情報封鎖を行っています。

本来ならば春物衣料品の取引の最盛期を迎えているはずですが、中共当局は3月6日から、繁忙期の杭州四季青市場の一時停止ボタンを押しました。

浙江省杭州市四季青服装市場の業者 王玲さん
「多くの卸売り店が商品を急いで運び出し、自分の家や倉庫に運び込んで、それから顧客に発送している」

先日、一部の卸売店舗はついに封鎖が解除されましたが、市場側は商品を入荷してもいいが出荷はしないよう求めたため、23日にたくさんの業者が集まって家賃の値下げや免除を求めました。

家賃免除せよ!家賃免除せよ!

浙江省杭州四季青服装市場の業者 王玲さん
「今は、商品を出荷してもいいが仕入れはできない。店を開けたところで何の意味があるのか?店には品物がない。商品はすべて手元に置いてある。これが三年も続いているのだから、儲かるわけがない。私たちは管理費、広告費、衛生管理費などのほかに、市場側に家賃も支払っているのだ。もうこれ以上持ちこたえられない」

抗議活動にはたくさんの人が押し寄せ、店舗経営者の中から逮捕者も出ました。ある人は取材に対し、当局が何も対策を講じないため、彼らは街で抗議活動をするしかなかったと言い、もし事前に抗議活動のことを知らされていたら、もっとたくさんの人が集まっただろうと話しています。

浙江省杭州四季青服装市場の業者 王玲さん
「一人もしくは二人で偉い人に会いに行っても、彼らは相手にしてくれない。政府に掛け合うとしてもコネがないとだめだ。今日の抗議活動は突然始まった。こんなことは全く想定していなかった。あると知ったら私は絶対に行って抗議する。間違いなく行く。数千人が抗議したが、これはみんなの利益を守るためだった。だが彼ら(当局)は、我々が騒ぎを起こしていると言った。わざわざ問題を起こしたい人がいるだろうか。みんなが考えていたのはたった一つの簡単なことだ。なぜなら誰もがすでに生きるすべを失っていて、後戻りしようにもできなくなっているからだ!」

中国メディアによると、杭州四季青市場には26か所の服装専門市場があり、2万5000軒の卸売業者が軒を連ねています。一日平均10万人が出入りし、年間の売上高は1800億元(約3兆4400億円)に達しています。当局が庶民の生活を軽視した厳格な感染症対策を行ってきたため、庶民の不満がついに爆発しました。

浙江省杭州四季青服装市場の業者 王玲さん
「2年前に疫病が発生したころ、突然40日、50日も封鎖された。あの頃なぜ騒がなかったのかというと、みんなまだ頑張れると思っていたからだ。昨年4月ごろにまた感染拡大が起こり、それから12月にも感染が拡大したが、そのときに声を上げなかったのも、まだ耐えられると思っていたからだ。だがもうこれ以上耐えられない。有り金全部を春の新作に投じてしまった。今回、感染者が一人出ただけで、市場全体の業者や従業員をすべて隔離した。さらには行動コードを使って、(新杭派)市場に来たすべての人を自宅やホテルに隔離している」

業者の訴えは当局に届くのでしょうか。新唐人テレビは卸売市場に電話取材を試みましたが、つながりませんでした。中共のゼロリセット政策のもとで、彼らはどうやって生きて行けばいいのでしょうか。大きな困難が立ちはだかっています。

 
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