米軍最高司令官は、中国(共)が南シナ海に建設した人工島のうち、少なくとも3つを完全に軍事化したと指摘しました。
中国(共)はこの海域を自国領と主張していますが、依然として紛争が続いています。しかし、司令官によると、中共政権はすでに対艦・対空ミサイルシステム、レーザー・妨害装置、戦闘機で小さな島々を武装化しているといいます。
米インド太平洋軍司令官のジョン・C・アキリーノ海軍大将は、週末にこの問題について語りました。この地域における中共の侵略は、過去20年間続いており、第二次世界大戦以来、中共による最大の軍備増強だと表現しています。
またこれらの行動は、人工島を軍事基地にしないという中共政権の約束とは全く対照的であると指摘しました。
米海軍のジョエル・マルティネス司令官も、意見を述べました。司令官は南シナ海で起きている日々の変化をすべて監視しているといいます。また、同海域で米軍がフィリピン軍と協力することがいかに重要であるかを強調しました。
ジョエル・マルティネス米国海軍司令官
「フィリピン軍と協力する機会は、両国の関係を強化し、自由で開かれたインド太平洋地域という共通の目標を持つ我々にとって、今非常に重要なことだ」
中国共産党は、南シナ海のほぼ全域を自国の領土とみなしていますが、国際裁判所はその主張を違法と判断しました。
フィリピン、ベトナム、マレーシア、台湾、ブルネイなど、この海域にある他の国も領有権を主張しています。
この海域では、毎年5兆ドル(約600兆円)の物資が輸送されています。 米国はこの海域での領有権を主張していませんが、国際水路における航行の自由を促進するため、数十年にわたり海軍部隊を配備しています。