当局が搭乗者132人全員の死亡を発表

二つ目のブラックボックス回収

中国・東方航空MU5735便の捜索活動が始まってから6日目の3月26日夜、当局は搭乗者132人全員の死亡を発表しました。27日には、事故原因究明のカギとなるブラックボックス2個のうち、残りの1個を回収したと発表しました。

3月26日までに、東方航空MU5735便の搭乗者のうち、乗客114人、乗組員6人の合計120人の身元が、DNA鑑定によって確認されたとしています。

中国民航局はこれより前に、墜落したMU5735便には乗客123人と乗組員9人の合計132人が搭乗していたと発表していました。

事故現場では今のところ、火薬などの成分は検出されていません。

23日午後、犠牲者の家族らは墜落現場の山のふもとに到着し、15人を一組として墜落現場となった谷間を見渡せる場所に入りました。家族らはそこで30分ほどの間とどまり、現地にはろうそくを手向けることのできる臨時の祭壇が設けられました。

犠牲者の家族はインターネットに「家族には今、知る権利がなく、互いに分断されている。犠牲者の家族が互いに慰め合うことのできる家族連盟を立ち上げるよう求める」と訴えています。

中国メディアの「今日頭条」は24日、犠牲者の家族の訴え三つを掲載しました。

1、封鎖が解除されたら、墜落地点で弔いをさせてほしい

2、事故の処理が済んだら、墜落地点に供養する場所を設け、新年と節句のたびに家族に供養させてほしい。

3、犠牲者家族が互いに慰め合えるよう、家族連盟か家族グループを立ち上げてほしい。

昆明から広州に向けて出発した東方航空MU5735便は、3月21日の14時38分ごろに、広西チワン族自治区梧州市の上空から墜落しました。

3月23日、レスキュー隊員がMU5735便の一つ目のブラックボックスを発見しましたが、すでに深刻なダメージを負っていました。中国航空当局は27日、二つ目のブラックボックスを回収したと発表しました。

 
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