中国・上海で中共ウイルスが猛威を振るっています。ある上海市民と居住区幹部の対話がこのところウェイボーで注目を集めています。この二人の約9分間のやりとりでは、当初は市民が居住区の感染症対策に抗議していましたが、最終的には居住区幹部が号泣しながら「上海の防疫政策は完全に混乱している」と吐露し、上層部はこの件を放置し、自分は「ありったけの力を振り絞って働いている」が、今後もまともな政策が出てこないのなら、上海は大混乱するだろうと本音を明かしています。
上海の居住区居民委員会の幹部
「私はずっと上層部の人と話をしたくて電話しているのに、彼らは私の電話に出ない。分かるか。これが上海市防疫政策の間違いだ」
居住区の住民
「ではどうすればいいのか。つまり、造反するしかないということか)」
上海で感染が拡大した理由について、ある上海市民が居住区の居民委員会に対し、居住区の陽性者には何の措置も講じられず、繰り返される検査によって、もともと陽性でなかった人まで陽性になっていると訴えました。
上海のある居住区の住民
「みんな悪いことなどしていないのに。言っておくが、すべては繰り返される検査のせいだ。人から人へと感染し、みんなが被害者になっている。あなた方は何か、対策を講じなければならない」
この市民は、「自分の住んでいるマンションの住民の半数以上が陽性と診断され、家のドアを開けることもできない。物資が不足しており、どれくらい持ちこたえられるかは分からない」と訴えています。これに対し、居住区の居民委員会の幹部も、金は必要だが金がない、人が必要だが人がいない、自分にも何もできないと率直に口にしています。
上海のある居住区の住民
「私が3日間家に閉じこもることはできる。ではそのあとは?5日目、6日目、7日目、8日目、9日目も私がドアを開けなかったら、私は何を食べたらいいのだ。我々大人はまだいい。私には小さな子供がいる。どうすればいい?私の住んでいる建物には10家族が住んでいるが、そのうち7家族が問題を抱えている」
居住区居民委員会の幹部
「私の家にも子供がいて、面倒を見る人がいない。私も家庭を振り切ってここで仕事をしている。私も上層部に対し、まともな政策を行ってくれと思っている。私が住民の皆さんに言えることは、現実には(そんなものは)ないということだ。分かるだろう。ないのだ!この仕事で私は心身ともに疲れ切っている。脈も100以上だ。もうこれ以上続けられない。どうすることもできない」
居住区の居民委員会幹部は、上海市のすべての仮設病院はどこも満床で、これ以上感染者が増えても収容する場所がないと明かし、市民は怒りを募らせているので「上層部が今後もまともな政策を出せないのなら、上海は本当に混乱するだろう」と吐露しています。
居住区居民委員会幹部
「あなたは現実に起きていることを知っているか。上海のすべての仮設病院は、できあがっているところもまだ途中のところも、すべて人でいっぱいなのだ。もし上級政府が今後もまともな政策を出せないのなら、本当に大変なことになる。私は朝本当に、幹部にこのように伝えたのだ。上海の防疫政策は完全に混乱していると!」
同じころ中共の官製メディアは、中共は3日に2000人以上の兵士を上海に動員し、さらに空軍の大型輸送機Y-20を派遣したと報じました。まれに見る規模の感染症対策の実施によって、上海が厳しい状況に置かれていることが分かります。
英国の週刊新聞「エコノミスト」は、2021年末の時点で中国の本当の死亡者数は、公式死亡者数の4636人ではなく170万人だったと分析しています。この数は、中共の公式発表の約367倍に相当します。