上海市民が警察に電話「捕まったら飯を食わせてもらえるか?」

上海では都市封鎖が行われているにもかかわらず陽性者数が過去最高を記録しています。当局の公式データによると、すでに2日連続で感染者数が2万人を超えており、実際の状況はもっと深刻との見方があります。中共の厳格な管理と隠匿によって十分な食料を確保できなかった上海市民は、満足な食事すらとれない状況を強いられています。

中共の厳格な管理下にある上海市に都市封鎖解除の動きは見られません。一部の居住区では3月2日から封鎖管理が始まりましたが、状況が好転しないため、ネット上には飢えを訴える声が広がっています。多くの上海市民は一日一食しか食べられず、インターネットで食料を購入しようとしても手に入らず、「餓死の瀬戸際」に置かれています。ある市民は警察に電話をかけて、捕まれば拘置所で食事が出るかと尋ねています。

上海市民
「お伺いしたいのだが、もし私が居住区(の封鎖管理)を突破して外に出て、あなたたちに捕まったとしたら飯は食べられるのか」

上海警察
「どういう意味だ?居住区は出てはならない!」

上海市民
「私は家でもう4日も何も食べていないのだ」

上海警察
「ではインターネットで注文したらどうだ」

上海市民
「4日やってみたが、手に入らない」
上海警察
「居住区には生活サービス保障がある。居住区管理事務所に連絡してみたらどうか」

上海市民
「連絡した。4月1日に登録した食べ物はまだ届かない。こんなことが続くなら、あなたたちは私の遺体を片づけに来なければならなくなる。人民警察や書記、地区担当の警察官などすべてに(電話を)掛けた。掛けられる場所にはすべて掛けた。あらゆる政府部門、居民委員会、居住区の書記はみんな私に同じことを言った。『我々にもどうしようもない』と」

上海警察
「あなたが逃げてきたとしてもホテルはない。やはりあなたを家に帰すだろう。我々にもどうしようもない。我々もあなたと同じだ。やはりあなたを(居住区に)送り届ける」

上海市民
「だから今回の件で私たちはよく分かった。秦の始皇帝の時代になぜ反乱が起きたのか。庶民がなぜ戦いを挑んだのか。なぜ民兵が蜂起したのか。これらにはみなちゃんとした理由があったのだ。自分が同じ目に遭ってみて、自分が飢えてみてようやく分かった。反乱を起こさねばならないのだと」

上海宝山区顧村の村民
「私たちに物資を!」

民衆は飢えに苦しんでいますが、政府の支援物資は到着が遅れており、インターネットで食べ物を買おうとしても宝くじに当たるより難しいと言われています。

上海宝山区泰山三村の住民 李さん
「インターネットにはさまざまな食べ物の攻略方法があるが、何の役にも立たない。一つも買えない。スクリーンショットで私の目覚まし時計の設定を見せてあげることもできる。毎日3回(決まった時間に食べ物を手に入れるための)音が鳴る。今、顧村鎮では、多くの人が反乱を考えている。つまり、居民委員会は何もしないし、モノは一つも(配送され)ない。家の中の食べ物も食べつくしてしまった。だから住民も反抗するのだ」

ネット上の情報によると、普陀区(ふだく)の「安居朝陽園」居住区では、住民たちが「立ち上がって」居民委員会に代わって居住区の「自治管理」を行ったところ、大量の貯蔵物資を発見しました。住民たちは物資の消毒と配送を自発的に手配し、居住区の管理を整然と行いました。

中共当局は即座にこうした話はデマだとする声明を発表し、多くのメディアが転載しました。中共メディアに対する信頼感は薄いうえ、事件の真偽も曖昧になったままですが、すでに上海のいくつかの居住区では、怒りが高まった民衆が抗議を行い始めました。

4月7日と8日、中共の孫春蘭副総理は再び上海を訪れ、「ゼロリセット」政策を監督しました。今回の政治的な感染症対策のもとで、中共の鉄腕政策はどこまで進むのか、再び民意を鎮圧できるかどうかは、予測がさらに難しくなっています。

 
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