上海ロックダウン 防疫スタッフによる暴行事件相次ぐ

ほぼ全域でロックダウンが続く中国の上海で起きたある事件が、SNS上で波紋を呼んでいます。

近日、上海市松江区で撮影されたある映像がインターネット上に公開されました。

映像には、パトカーの横で防護服を着た8人の警察官が若い男性を殴打している様子が映っています。

新唐人テレビの記者は、松江区栄楽東路派出所に電話をかけ、コメントを求めました。電話に出た警察官は、「感染症対策は最優先事項であり、それ以外のことは重要なことではない」と答えました。また、この事件を取材する記者の意図にも疑問を呈しました。

上海市松江区栄楽東路派出所 警察官
「なぜこんなネガティブなことを報道するのか。人の気を引くことが目的か?」

記者が事件の詳細を尋ねると、警官は「何も答えてはいけないことになっている」と説明しました。

しかし、事件はこれだけではありません。

同地区で撮影された別の映像も、ネットユーザーの反感を買いました。映像には、防護服を着た男性が、別の男性を地面に投げ倒し、蹴っている様子が映っています。

記者は再び地元の派出所に連絡を取りました。当直の警察官は事件を認めました。

上海市松江区車墩鎮派出所の警察官
「この事件のことは知っている。何を聞きたいんだ?」

記者は、防護服の男は警官なのかどうか、また暴行を加えた動機について尋ねました。警官は調査中だとして、明言を避けました。

この動画を転載したあるブロガーは、4月5日に松江区公安局から電話を受け、投稿を削除するよう求められたといいます。

上海市当局によると、市内で感染が再拡大して以降、5万人の警察官全員が感染症対策のために勤務しているとしています。

 
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