大学の封鎖管理に抗議した学生 退学処分に

中共当局が厳しいロックダウン政策を実施する中、山東省のある大学院生が言論の自由を守るために努力する姿が、世間の注目を浴びています。その大学院生に話を伺いました。

大学院生の孫健さんは、大学の封鎖管理に抗議したことで、大学から退学処分を受けました。

彼はどのように抗議したのでしょうか?看板を掲げて、30分ほどキャンパス内を歩き回っただけです。

新唐人テレビは孫健さんに話を伺いました。

山東省魯東大学大学院生 孫健さん
「根本的な理由は、大学の封鎖措置に反対しているからだ」

孫さんは2020年秋に魯東大学の大学院に入学しましたが、大学ではこの2年間の大半において封鎖管理が行われているといいます。学生はキャンパス内では自由に移動することができるものの、大学の敷地外に出ることは許されていません。

山東省煙台市魯東大学の大学院生 孫健さん
「地元で陽性者が出ようが出まいが、魯東大学はずっと、いや、ほとんどの期間中、封鎖されている。学生にとって、外出するのは大変だ」

孫さんは、学校の封鎖措置には同意できないが、それでもその厳格な防疫対策に従っていると述べています。封鎖管理の必要性には議論の余地があるとし、看板を掲げたのは言論の自由を守るための行動であると述べました。

山東省煙台市魯東大学の大学院生 孫健さん
「3月27日、私は看板を作り、表側に『魯東大学の封鎖を解除せよ』と書き、裏側に4つのスローガンを書いた。1つ目は『キャンパスの封鎖に断固反対』、2つ目は『全員に対するこのような高頻度のPCR検査に断固反対』、3つ目は『学生へのこのような厳格な管理に断固反対』、4つ目は『大学が感染症対策を最優先事項にすることに反対』だ」

看板を掲げ始めてからわずか2、3分後に、一人の教師が孫さんの後を付けはじめました。

その後すぐに、別の3人も孫さんを追いかけてきました。その後、彼らは孫さんを押し倒して看板を奪い、警察に通報しました。

孫さんが看板を掲げることができたのは、わずか20分間でした。

孫さんは新唐人に対し、他人を巻き込まないために、見知らぬ人に頼んで看板を掲げる姿を短い動画で撮影してもらったと語りました。

孫さんは、警察と大学の両方から警告を受けましたが、抗議活動を撮影した動画を手の届く限りのあらゆるソーシャルメディアに投稿しました。

大学は4月1日、「大学の管理秩序を著しく乱し、大学の評判を著しく損なった」として、孫さんを退学処分にしました。

しかし、孫さんは違法なことは何もしていないと主張し、反撃を決意しました。同時に、孫さんは大学宛の公開書簡をシェアしました。

書簡にはこう書かれています。「私を追い出す方が、問題を解決することより簡単だと考えているのなら、今日ここではっきり言っておくが、あなたがたのやり方は私には通用しない」

孫さんは、戦う決意を改めて表明し、書簡を次のように締めくくっています。「私の目的は、あなたがたと私のどちらが野蛮人で、どちらが文明人かを人々に知ってもらうことだ」

〈字幕版〉

 
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