中国ロックダウン iPhone生産に影響か

iPhoneは、より高額になるのでしょうか?

アップルのiPhone生産のほとんどを中国工場が担っています。しかし、中国国内では依然として厳しい感染症対策がとられており、工場を一か所に限定する可能性が高まっています。

iPhone生産の4分の3以上が中国にある工場が受け持っているため、中国での都市封鎖(ロックダウン)はiPhoneの生産に大きな影響を及ぼすと見られます。

例えばペガトロン社のような製造拠点が閉鎖された場合、Appleにとってはリスクとなる可能性があります。

今月12日、AppleのiPhone生産の委託先である台湾の和碩聯合科技(ペガトロン)は、上海と江蘇省昆山市に位置する2か所の工場の操業を停止すると発表しました。

ペガトロン社は、全iPhone製造の約5分の3分近くを手掛けています。

ジョンズ・ホプキンス大学のビジネス講師、ジェフ・フック氏はこのことがiPhone生産に影響を与える可能性があるとの見解を示しています。

ジョンズ・ホプキンス キャリー・ビジネス・スクール ジェフ・フック氏
「ペガトロンは、最大規模のiPhone受託製造メーカーであり、サプライヤーだ。そのため、アップルの生産台数に影響が出る可能性がある。ロックダウンがいつまで続くか分からないので、何とも言えないが」

ペガトロン中国工場の操業停止がiPhoneの生産に影響を与えた場合、iPhoneが値上がりする可能性があります。

ジョンズ・ホプキンス キャリー・ビジネス・スクール ジェフ・フック氏
「製品が不足しているにもかかわらず、需要が変わらない時は、消費者にとっては好ましくないことですが、値上げされる」

フック氏は、アップルはiPhoneの製造拠点を中国から移すことはないだろうと言います。

ジョンズ・ホプキンス キャリー・ビジネス・スクール ジェフ・フック氏
「もし中国ではなく米国で携帯電話を製造するとしたら、商品価格は少なくとも15〜20%上昇するのではないかと推測できる」

アップルはすでに中国にインフラを持っているほか、中国の人件費等が低いため、中国から脱却する可能性は低いのが現状です。

 
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