米連邦政府のデータにより、中国と米国の大学との間に1億ドル(約128億円)の契約が結ばれていることが明らかになりました。マルコ・ルビオ上院議員は、これは「中国(共)が米国を追い抜くための計画」であると指摘しています。
最新報告書によると、米国の20以上の大学が、中国と経済的なつながりがあることが判明しました。
報告書によると、中共政権をはじめとする中国に拠点を置く企業団体が、2021年に米国の大学と、1億2,000万ドル(約154億円)相当の契約を結んだとされています。しかし実際は、もっと広範囲に及んでいると思われます。
マルコ・ルビオ上院議員は、この契約は中国共産党が世界の超大国として米国に取って代わろうとする取り組みの一環であると批判しています。
ルビオ議員はEメールで、「中国共産党は、我々の教育・研究機関を利用して、機密を盗み、影響力を拡大しようとしている」「これはすべて、世界最強の国として米国を追い抜くという中共の計画の一部である」と述べています。
米国の大学とつながりのある中国の企業団体は、大学の外国からの寄付報告書(大学海外贈与・契約報告書)において、しばしば匿名化されていました。
今回発覚した最大の金銭的つながりは、ヒューストン大学と中国の匿名民間企業との間のもので、3,000万ドル(約39億円)以上の契約が結ばれています。
一方、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校は4件の契約を締結しており、その合計額は2,600万ドル(約33億円)を超えています。マサチューセッツ工科大学も複数の契約を結んでおり、その金額は1,400万ドル(約18億円)以上に上ります。
当番組の放送時間までにコメントを求めましたが、どの大学からも返答はありませんでした。
中共が資金提供するプログラムの中で最もよく知られているのは、孔子学院です。中国共産党政権は、孔子学院は世界中で中国語と中国文化を教えることを目的としていると説明しています。しかし多くの人が、孔子学院が共産党のプロパガンダを拡散し、学問の自由を抑圧していることを懸念しています。
米国にある120以上の孔子学院のうち、十数校がいまだに運営を続けています。