中国共産党は、宇宙開発における次のステップを計画しているようです。
中共政権は今年6月、有人宇宙船「神舟14号」を打ち上げ、宇宙ステーションの中核部分「天和(てんわ)」とドッキングさせ、新たに飛行士3人を送り込み、半年間滞在させる予定です。
4月16日、有人宇宙船「神舟13号」が内モンゴル自治区に着陸し、3人の宇宙飛行士が地球に帰還しました。
中国共産党は宇宙開発において野心的な計画を打ち出しています。
2003年に初の有人宇宙船の打ち上げに成功し、2013年には月に向けて「嫦娥3号」を打ち上げ、昨年火星にロボット探査機を着陸させました。また、現在では有人月探査の可能性についても議論されています。
昨年、中国は自国の宇宙ステーションのコアモジュール「天和」の打ち上げに成功しました。
中共は、1998年に打ち上げられた国際宇宙ステーション(ISS)への参加を打診したものの、認可されませんでした。その主な理由は、中国の宇宙開発計画が中央軍事委員会の下部組織である中国有人宇宙プロジェクト弁公室(CMSEO)により主導されていることが国際世論の懸念を招いたためです。
また、米政府が国家安全保障上の理由から、NASAと中国組織との宇宙協力を禁止する法律を成立させたこともISS参加拒否の要因だと考えられています。