葉剣英の孫娘「誰かが意図的に妨害している」

中共の元元帥である葉剣英の孫娘が先日、微博(ウェイポー)に、上海を意図的に混乱に陥れている人がおり、その損失は戦争中のウクライナよりも悲惨なものであると批判する内容を投稿しました。専門家は、上海の現状は中共の権力闘争の必然的な結果であると分析しています。

上海では厳しい都市封鎖によって混乱が続き、二次災害も発生しています。 葉剣英の孫娘、葉靜子氏は4月17日微博に、「上海の現状は意図的な混乱によるものだろう。 広州や深圳はそこまで混乱していないのに、なぜ上海だけがこんなことになっているのか。損失はウクライナよりも大きい」と投稿しました。

その後、微博のある公式アカウントは、「葉靜子は、誰かが意図的に上海を混乱に陥れていると言っている。我々も推測はしていたが、確証はなかった。葉靜子がこう言っているのだから、ただの噂話でなないだろう」と投稿しました。

香港の元実業家の袁弓夷(エルマー・ユエン)氏は、上海は習近平江沢民の決戦の戦場になっていると指摘します。江沢民の牙城である上海では、野菜の卸売から空港、工業に至るまで全てが江沢民派の支配下にあり、江沢民派が上海の都市封鎖を利用して、民衆の不満をエスカレートさせて習近平の続投を阻止しようとしていると分析しています。

一方、台湾の経済専門家、吳嘉隆氏は、中共の統治下では権力が全てであり、極端なゼロリセット政策の政治的効果の一つとして、人民と地方官僚の党に対する忠誠心が試されていることだと分析しています。その最終目的は、中共政権の守り、安定維持を図るためだと指摘しています。

 
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