中国共産党は豪州の政治家に狙いを定めているようです。
4月26日、中共外交部の声明では、豪州のピーター・ダットン国防相の”不快な”発言に対して非難しました。
中共政権はダットン国防相の発言に対し、「中国を中傷し、戦争を支持している」と糾弾しています。それでは、中共政権の怒りを買った発言とはどのような発言でしょうか?
ピーター・ダットン豪国防相
「現在は1930年代と非常に似た時代にある」
ピーター・ダットン国防相は25日、中共政権の野心と海外における軍事的拡張を引き合いに出し、中共政権が第二次世界大戦前のナチス政権の轍を踏んでいると示唆しました。
その上で、ダットン国防相は、豪国民に対し平和を守るために、侵略に立ち向かうよう呼びかけ、でなければ「歴史の過ちを繰り返すことになる」と警告を発しました。
ダットン国防相は、1930年代にナチス・ドイツが欧州を征服する前の、野望を膨らませていた時期のことを指しています。
1939年にナチス政権がポーランドに侵攻するまで、当時は多くの人が侵略に反対する声を上げなかったとダットン氏は述べています。
しかし近年、豪政府は中国の脅威を念頭に、防衛力の強化を急いでいます。
ダットン国防相は、豪政府が国防費を増額し、また米英豪3か国の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に基づき、原子力潜水艦の建造と先進的な軍事技術の開発を計画しているとし、自国の防衛力をアピールしました。