都市封鎖でサプライチェーンの海外移転が加速 

ベトナムが輸出量で深圳を追い越し

ゼロリセット政策実施中の中国では工場がストップし、世界のサプライチェーンに影響を与え、世界規模のインフラを後押ししており、多くの工場が中国からの撤退や移転を急いでいます。こうした中、ベトナムからの輸出が好調で、すでに深圳を超えています。

「メイド・イン・ベトナム」の製品の輸出が好調で、輸出総額が中国国内第一位の深圳を上回りました。

ベトナムの3月の輸出額は347億1000万ドルに達し、前期から48.2%増加しました。一方、深圳の輸出額は約180億ドルで、前年同期比で14%減少しました。「メイド・イン・ベトナム」製品の輸出量が急速に伸びており、特に電子製品の分野で、中国の関連業界を震撼させています。

ベトナムでは、人件費が中国の約半分で、より自由な貿易ができるうえ、外国企業の直接投資に対する制限や製品の偽造問題も中国より少なく、関税も中国より低いといった利点があります。

中国はゼロリセット政策の下で、多くの工場が稼働しておらず、サプライチェーンは今、続々と中国からの撤退を早めています。

EMS世界大手の台湾企業フォックスコンの昆山工場2か所で感染者が見つかったことで、工場は4月20日から一時的に閉鎖され、宿舎が厳格な封鎖管理下に置かれています。同工場はアップルの中国におけるサプライチェーンで、より強い圧力がかかっています。インターネットには河南省鄭州市張荘のフォックスコンが投資資金を引き揚げているとの情報が流れています。

鄭州の市民
「10台以上の大型バスが来て、フォックスコンはほとんど搬出を終え、誰もいなくなった。張荘はもうすぐ空っぽになるだろう」

インドメディアは、アップルのiPhoneの生産ニーズを満たせない中、フォックスコンはインドチェンナイの経済特区(SEZ)に工場の拡張を申請し、すでにインド当局から承認されたと報じました。

ゼロリセット政策によって、これまで中国からの撤退に踏み切れなかった企業が続々と、サプライチェーンを移転し、他国に工場を移しています。

 
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