スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の調査によると、2021年の世界の軍事費が2兆1130億ドルに達し、過去最大規模になりました。
統計が始まった1988年以降、世界の軍事費が2兆ドルを超えたのは初めてです。
報告書によると、トップは米国で8010億ドルでした。中国とインドが、2位と3位を占めました。
米国の軍事費はこの10年で6.1%減少しており、主に軍事分野の研究開発に重点を置き、新技術の開発を優先しているとしています。
中国の2021年における軍事費は、前年比で4.7%増の2930億ドルと、27年連続の増加でした。
9位の日本も、防衛費増加となっています。日本の防衛費は7.3%増の541億ドルで、1972年以降で最高の増加率となりました。
これは中共の脅威に対抗するためです。
豪州の軍事費も同様の理由で増加し、2021年には4%増となりました。
ヨーロッパでは、英国、フランス、ドイツが3大軍事費支出国であることに変わりはありません。
一方、ロシアも3年連続で軍事支出を増やしています。