中国 石炭の輸入関税を0%に

中共の財政部は、2022年5月1日から2023年3月末まで、すべての種類の石炭の輸入関税を0%に引き下げると発表しました。

これは4月28日に発表されたもので、関係者は各種石炭の税率が現在の5〜6%から0%に引き下げられると説明しました。

ロシアウクライナ侵攻が始まって以来、世界的なエネルギー価格の高騰を受け、中国は石炭の生産を加速させています。

昨年、中国は石炭総消費量の約8%を輸入しました。しかし、今年1月から3月の石炭輸入量は25%近くも減少しています。関係者は、石炭価格の高騰が原因だとしています。

4月には、米国、EU、日本などがロシアの石炭輸入を禁止する方向に動きました。そのため、ただでさえ逼迫している世界の石炭市場の供給がさらに困難な状態になりました。

中共の国家発展改革委員会は4月中旬、国内石炭価格の安定の必要性を強調しました。その1週間後、中共当局は石炭の輸入関税を0%に引き下げると発表しました。

アナリストは、中国のこの動きによって、受益するのはロシアであるとしています。2月上旬、中国とロシアは1年間の協定を結びました。中国がロシアから1億トンの石炭を輸入するという200億ドル規模の契約です。

中共の官製メディア「環球時報」は、第1四半期での中ロ貿易は前年同期比で30%近く増加したと報じました。

 
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