臓器を取るために人を殺害する。信じがたい話かもしれませんが、専門家や米議会議員は、中国共産党が実際に人道に反する犯罪を犯しているという証拠が増えていることを指摘し続けています。しかし、なぜもっと広く知られていないのでしょうか。12日、米議会ではオンライン特別公聴会が開かれました。
新疆の元外科医 エンヴァー・トフティ・バグダ氏
「私がメスで彼の皮膚を切ると血が流れるのが見えた。それは、彼の心臓がまだ血液を送り出していたことを意味する。そして、彼の体はもがき苦しんでいた。彼は生きていたのだ」
新疆ウイグル自治区出身で、元外科医のエンヴァー・トフティ氏は、かつて中国で上司からの命令で良心の囚人から臓器を摘出したことがあり、その囚人はまだ生きていたと証言しました。
米ニュージャージー州 クリス・スミス下院議員(共和党)
「宗教的な反体制派、何よりもまず法輪功が臓器狩りの標的にされているのが分かる」
米下院の委員会は12日、オンライン特別公聴会を開きました。中国における大規模かつ国家公認の強制臓器摘出の実態に関して、複数の専門家から証言が行われました。
最近の調査報告書を共同執筆したマシュー・ロバートソン氏は、同氏のチームは数百の中国の医学論文を分析し、生きているドナーから臓器を摘出した71のケースを発見したと述べました。
オーストラリア国立大学 博士課程の学生 マシュー・P・ロバートソン氏
「この論文は、ドナーとなった囚人は手術の時には生きていて、心臓を摘出する過程で移植外科医によって殺されたことを示しているようだ」
また、中国での臓器移植の待機時間が異常に短いことも、同じ結論を示しています。
オーストラリア国立大学博士課程の学生 マシュー・P・ロバートソン氏
「待機時間は数週間や数日と宣伝されており、需要に応じて処刑や臓器摘出のために血液型別の血液が用意されていることを示唆している」
中共当局は、それらの臓器はドナーから自発的に提供されたものだと主張しています。
しかし、ロンドンの独立民衆法廷は2019年、中共は大規模な強制臓器摘出を続けており、法輪功学習者が主なターゲットになっていると結論づけました。
英「民衆法廷」議長 ジェフリー・ナイス卿
「事実上の証拠と法的な事実上の結論の両方を、合理的な疑いの余地もない厳格な根拠に基づいて検証した」
米ニュージャージー州 クリス・スミス下院議員(共和党)
「このぞっとするような虐待に対して、なぜ…なぜ沈黙を守るのか?」
元米国務次官補は、中共当局はその経済的影響力を利用して、米政府内でさえも多くの人に沈黙を強いていると述べました。
元米国務次官補 ロバート・A・デストロ氏
「我々の諜報機関はこの件に全力を挙げるべきなのに、そうしていないのだ。そして、とにかくこの問題を提起することは政治的に不適切である。この問題を提起するには、あまりにも多くのお金が必要なのだ」
一方、議員たちは、中国での強制臓器摘出を阻止するために、超党派の法案を可決するよう働きかけています。
米ニュージャージー州 クリス・スミス下院議員(共和党)
「まだまだ、やらなければならないことが沢山ある。そして戦いは続けなければならないのだ」
この法案は、臓器狩りに関与している者を制裁し、米国務省にこれらの行為に関する報告を義務付けることになっています。