中共政権は、ゼロコロナ政策のもと出国制限を厳格化しています。一部の中国人は、入国時にパスポートを切り刻まれています。
中共の国家出入国管理局は5月12日、習近平総書記のゼロコロナ政策に従い、出入国管理業務を厳格に行うと発表しました。これは、入国者にも出国者にも適用されます。
出入国管理局は、留学や仕事、ビジネスで海外に行く人の出国を許可する前に、より厳格な審査を行うとしています。
中国のネットユーザーは、今月初め、飛行機の乗客全員が入国許可の前に、中国の入国審査官による尋問を受けたことを明らかにしました。
入国審査官は、なぜ外国に行ったのか、外国で何をしたのか、なぜ中国に帰国したのかなどを細かく質問したといいます。
もし、その答えが不十分だと判断されれば、入国審査官はその乗客のパスポートを切り刻み、無効にします。そして、その乗客は中国に留まらざるを得ないのです。
中には、パスポートを無効にされないために、仕方なく今後海外に行かないことを約束した人もいました。
1か月前に中国北部にある大連市から日本に渡った中国人男性が、出発前に空港で見た光景をNTDに語ってくれました。
日本在住 匿名中国人男性
「中国に帰国する人々のパスポートが切り刻まれるのを見た。大連の入国審査場だけでも、20冊以上のパスポートが切られるのを見た。出国手続きができる人は、急いでやることだ。出国できる人は、早く出国するのだ。この国は今、本当に過敏になっている。門戸を閉ざして、規制がますます厳しくなっている」
海外留学斡旋業者によると、中共政権が留学を希望する小中学生のパスポート発行を停止しているとのことです。
中国の入国管理局は先週、パスポート発行の一時停止やグリーンカードの無効化を否定しました。中国人の海外渡航に必要なサービスはまだ提供しているとのことです。
しかし、先週初め、中国の入国管理局は必要でない出国を制限すると発表しています。