台湾の著名俳優李立群(リー・リーチュン)氏は撮影のために上海に定住していますが、都市封鎖の期間中、上海の様子を動画に記録しました。21日は人影のない居住区の様子を撮影し、投稿しています。
台湾の著名俳優李立群
「浦東の都市封鎖はすでに56〜7日が経っている。この56日間、昼も夜もこんなに静かだ。本当に…数百年に一度あるかないかのことだ。私も言うことは何もない。だが、静かにこの大事を観察している」
「今年、封鎖が解除されたら、私は引退する」
李立群氏は数日前の動画で、封鎖が解除されたら、引退して台湾に戻ると述べていました。21日には、人の気配が全くない居住 区の様子を撮影しました。あるネットユーザーは、「彼は言いたいことがあるが言えないように見える。何とも言えない一種の寂しさと無力感を感じる」とコメントしています。
上海市民 季さん
「今回、李さんは運悪く社会主義の鉄拳を食らい、居民委員会と地方政府の暴力的な管理も経験した。しかし、文句を言う勇気はなく、封鎖が解除されたら台湾に帰るとだけ明かした」
上海市民の季さんによると、周りの外資企業の幹部の多くも上海を離れる準備をしているといいます。
上海市民 季さん
「上海在住の香港、マカオ、台湾などの同胞、特に外国人はみなこの都市で起きたことを目の当たりにし、恐怖を感じている。暴政が終わらない限り、彼らは戻ってこないだろう。私の周りの外国人の7割以上は、もう上海に戻ってこないと思う」
5月22日、上海の地下鉄の4路線が運行を再開しましたが、車内は空っぽです。バスも273路線が運行を再開したものの、やはり利用客はほとんどいません。
上海市民 陳さん
「上海は、対外的には封鎖を段階的に解除すると宣伝しているが、実際は今になっても、どこも解除されていない。唯一変わったのは通行証で、一日一回、3時間だったのが4時間になっただけだ。3時間では買い物に行っても何もできないと誰かが苦情を言ったからだ」
上海市民
「見えるか?このフェンス。フェンスを通るだけで15分かかる。このフェンスは何のためにあるのか。(外出許可が)数時間しかないのに、フェンスを通るだけで30分もかかるのだ」
上海市民の陳さんは、都市封鎖は都市と国を収容所に変えていると憤慨します。上海の多くの居住区では現在、陽性者がいなくても封鎖が解除されていないといいます。