ゼロコロナ政策で苦境に立たされる飲食業

中共のロックダウン措置の下、多くのレストランが苦境に立たされています。居住区が封鎖され、住民の外出が禁止されたため、レストランの客足が遠のいたのです。

李さんは北京で小さな焼肉屋を営んでいますが、もうすぐ店をたたむ予定です。

李さんは、北京のショッピングモールの外にレストランを開きました。武漢で中共ウイルスが発生するわずか2か月前のことでした。

中共ウイルスの流行は、ほどなくして北京にも広がりました。

度重なる強制休業の末、李さんは店を閉める決心をしました。新たなロックダウン措置が出された後、李さんはこの決断を下しました。居住区が封鎖され、住民は外出禁止となり、レストラン内での飲食も禁止されました。

店の営業は、テイクアウトや出前の注文に頼らざるを得ず、事業を継続することが困難になったといいます。

売上がなくても、毎月約58万円もの家賃は、支払わなくてはなりません。

レストラン経営者 李さん
「毎月3万元(約58万円)の家賃を支払わなければならないので、営業を続けることができない。本当に逃げ場がない」

李さんは7年前に故郷から北京にやってきました。

当局の度重なる業務停止命令で、これ以上続けるのは難しいと判断しました。

レストラン経営者 李さん
「とにかく難しすぎる」

一方、近隣のレストランは、比較的うまくいっているようです。

シュ・ファンヤンさんのドンキーバーガーは、テイクアウトやデリバリーで生き残ることに成功しました。

しかし、4月以降は売上が60〜70%減少しています。当局がまた、都市の一部を封鎖したのです。

シュさんは、生活するのがやっとだと語ります。

レストラン経営者 シュさん
「流行が始まってから、この3年間はずっと過去の蓄えに頼っている。他にお金を稼ぐ方法がないので、頑張って生きていくしかないのだ。私たちは不安な気持ちでいっぱいで、心の中はパニック状態だ」

中共当局の「ダイナミックゼロコロナ」政策によって、陽性者が出た建物や地域は封鎖され、隔離されることになります。

北京の大部分と、ほかの多くの都市では、今もなお都市封鎖が続いています。

 
関連記事