米国のアントニー・ブリンケン国務長官は、中国共産党政権の脅威を声高に訴えています。長官は、これは米国と、ルールに基づく世界秩序が直面している最も深刻な長期的課題であると述べています。
アントニー・ブリンケン米国務長官
「我々は、中共政権が自ら軌道修正することを当てにすることはできない。我々にできることで、我々が取り組んでいることは、中共政権を取り巻く戦略的環境を形成し、開かれた包括的な国際システムのための前向きなビジョンを推進することである。中国は世界秩序を望んでいると思う。秩序は通常、代替案よりも優れているので、それは良いことだ。しかし、全く違う点は、我々が築こうとした秩序は、非常に不完全ではあったが、本質的に極めて自由主義的なものであるのに対し、中国(共)が求める秩序は非自由主義的なものであるということだ。我々は同意しない。そのくらい基本的で根本的なことなのだ」
ブリンケン氏は、世界がいかに一丸となってウクライナを支援し、ロシアに対し並々ならぬ圧力をかけているかを、中共政権に理解してもらいたいと語っています。
ブリンケン氏は外交問題評議会で講演した際、中共政権がロシアのウクライナ侵攻から「正しい教訓を得る」ことが重要であると指摘しました。
また、バイデン政権はロシアのウクライナ侵攻に反対する国際ブロックを、より広範な連合に導きたいと考えていると述べました。これは、世界秩序に対する中共政権からの、さらに深刻で長期的な脅威と見なすものに対抗するためです。