中共当局による長期間の都市封鎖によって、多くの小規模事業主が身動きできなくなっています。ある心理学者は、都市封鎖が子供に与える影響も軽視できないと指摘しています。
上海市民
「命を奪われるから大逃亡だ」
6月2日、スタッフと顧客が上海国際金融中心のショッピングモールから慌てて逃げだしました。この場所が突然封鎖管理下に置かれて、閉じ込められるのを恐れたためです。
上海市民
「昨日封鎖が解除されたが、すぐに陽性者が一人見つかり、ここが直ちに(囲いで)囲われてしまった」
浦東新区陸家嘴(りくかし)、南匯区(なんわい-く)恵南鎮、静安区曹家渡など複数の地区で、封鎖解除されたその日のうちに陽性者が見つかりました。6月1日の夜には当局が居住区を封鎖し、該当区域には入ることはできても出られなくなったうえ、全員がPCR検査を強制されました。
上海市民
「封鎖解除されてまだ1日目だ。全面的に、全部囲われてしまった」
ある上海市民は、政府の感染症関連のデータや居住区の封鎖解除に関するデータはすべて捏造だと指摘しています。
上海市民 于さん
「私の住んでいる居住区ではこの2週間の間に、陽性者が二人見つかった。しかし、私が調べたところ、上海市の発表の中に私たちの居住区の感染者は入っていなかった。この2日間の間に隣の居住区はまたもや封鎖された。それで私はまた、上海市の発表を調べたが、やはり隣の居住区も入っていなかった。私の(居住区の)右側にも居住区があって、昨日1日だけ封鎖解除されたが、今日はまた封鎖された。それで私はやはり(政府発表を)調べたが、見つからなかった。私たちのところでは大勢の陽性者が見つかったため、また封鎖された。だが上海市の発表には含まれていない」
上海市民
「地下鉄の入り口についた。ついに開いた。人があまりいないじゃないか。朝のラッシュ時でも人がいないのだから、生産再開してもまだ通常に戻っていないのだろう」
政府による長期間の都市封鎖によって、多くの小規模事業主が多額の負債を抱え、あるいは身動きが取れないために焦りを募らせています。
上海でカフェを営むアイリス・チーさん
「毎晩眠れない。心配なのだ」
上海で美容院を営む李さん
「感染症対策で管理されている影響で、我々はみんな生きていけなくなっている。私は多くの友人に聞いてみたが、多くの店が廃業になるだろう。封鎖管理下に置かれて、収入なしで2か月も3か月も生き延びられるような店は、そんなにないからだ」
ある心理学者も、長期的な封鎖管理によって、子供が心の発達や人とのコミュニケーション、周囲の出来事に対する分析能力の面で影響を受けていると指摘しています。
臨床心理学者 シャロン・イェンさん
「彼らは時間の概念がほぼ失われている。多くの子供が学校と家庭の間の明確な物理的境界線を失った。学習や食事などすべてが自分の部屋で行われ、テレビや遊びなどもすべて部屋の中だ。だから恐らく、時間が経つにつれて彼らは学習を先延ばしにするようになるだろうし、睡眠時間も大きく変わるだろう。昔好きだったことをあとになってからもう一度始めようと思っても、モチベーションがなくなっているだろう」