ワクチン接種後に白血病が増加 専門家は因果関係を指摘

中国で新型コロナワクチン接種が行われてから、白血病患者が増加しています。新唐人テレビが入手した患者リストには900人以上の名前が記載されていました。欧州在住のウイルス研究者・董宇紅氏は独自の見解を示しています。

新唐人テレビが中国製ワクチンの接種後に白血病を発症した人の家族を対象に電話取材を行ったところ、湖南省婁底市在住の林さんと、遼寧省盤錦市在住の王さんはそれぞれ、家族がシノバック・バイオテック社製のワクチンを2回接種したところ異なる症状が現れ、病院で検査した結果白血病と診断されたと明かしました。

林さんの娘は、2021年8月と9月にシノバック・バイオテック社製のワクチン接種を受けました。

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湖南省婁底市婁星居住区の林さん(2022年5月31日)

「私は、娘の病気はワクチン接種と関係があると思っている。(2021年)12月3日に婁底市中心医院を退院した。その後の検査結果は白血病だったので、すぐに長沙にある中南大学付属医院に治療に行った。そして白血病だと確定した」

王さんの妻は昨年5月と6月にシノバック・バイオテック社製のワクチン接種を受けました。

遼寧省盤錦市盤山県の王軍さん(仮名)(2022年5月31日)
「私の妻が患っている白血病だが、妻が昨年5月14日に、私たちの鎮で最初に接種したのがシノバックのワクチンだった。9月22日の時点で、血小板(の数値)が特に低くなっており、あのときすでに血小板は20いくつしか残っていなかった。医者はおそらく白血病だろうと言った。その二日目に遼寧省瀋陽市の(中国医科大学付属)盛京医院に行って、朝から救急外来で検査を受けた。次の週に医者は、基本的には白血病だと確定してよいと言った」

今年5月に中国の30あまりの省、市、自治区の民衆が公開書簡を二通送りました。書簡には、彼らは全員が2021年に中国でワクチン接種キャンペーンが行われるようになってから、国産の新型コロナワクチンを受けたところ白血病に罹患したとして、多くは急性リンパ性白血病と急性骨髄性白血病だと記されています。各地の患者はそれぞれ、現地の疾病予防コントロールセンターに鑑定を依頼しましたが、結論はどこも同じ「偶発的な事象」です。

遼寧省盤錦市盤山県 王軍さん(仮名)(2022年5月31日)
「主にシノバック製のワクチンで病気の発症が多い。私の持っているリストには900人以上(の名前が)あり、ほとんどがシノバックだ。現在の問題は鑑定してくれる人がいないことだ。誰もしたがらないのだ。その理由は、彼らが直面するものが恐らく、一つの社会問題と一つの巨大な利益問題だからだ。我々の声はずっと押さえつけられている。だが多くの部門はすでにこの問題に気づいている。警察も我々に電話をかけて来た」

5月27日に開催された中共国務院の共同感染対策メカニズム記者会見の席で、疾病予防コントロールセンターの免疫計画専門家の王華慶氏は質問に対し、ワクチン接種後に発生した疾病については専門家チームの調査、分析、判断を必要とすると述べ、少なくとも国レベルでこの問題の存在を認識していることが分かりました。

欧州在住のウイルス学・伝染病専門家の董宇紅博士は、現在のところ中国製ワクチンに関するデータは比較的少ないが、医学的知識と現在の海外でのワクチン接種が人体の細胞に副反応を起こす一部の研究報告に基いて考えた場合、ワクチン接種と白血病との間に因果関係は存在すると言えると述べています。

ウイルス学・伝染病専門家 董宇紅博士
「スウェーデンの専門家が、新型コロナウイルスワクチンのスパイクタンパクが人の細胞のDNAの二大自己修復メカニズムを阻害することに関する研究を行った。この二つのメカニズムが阻害されると人の細胞のDNAの自己修復力が大幅に低下するが、細胞のDNA自己修復機能は、健康な細胞を維持するために非常に重要な役割を担っている。白血病が発症する理由は主に、造血細胞のDNAが変異することで生じる骨髄幹細胞、造血細胞等のDNAが変異によって異常に増殖し、その他のリンパ器官などに広まるからだ。これはメカニズム的に連鎖できるものだ」

また、董宇紅氏は、中国産ワクチンは一般に不活化ワクチンであり、業界は不活化ワクチンの品質管理に存在するリスクについて共通認識を持っていると述べています。ワクチンに残っている生きたウイルスが接種によって人体に注入された場合、ウイルスはおそらくヒトゲノムに組み込まれてヒトの細胞の遺伝子を変化させ、変異が生じる可能性もあると指摘しています。

ウイルス学・伝染病専門家 董宇紅博士
「国産のシノバック製ワクチンの接種後に中国各地の民衆の中で発症している急性白血病の症例について、私個人としては、この件は医学的見地から言って、一つの重大な公衆衛生事件として調査立件できると考えている。少なくとも彼らのような患者とシノバック製ワクチン接種との因果関係は分析できると思う。また、医学的な追跡研究を行う必要があるし、その他のワクチンを接種した後にみられる類似の症例についても系統的な観察を行う必要がある。これこそが、大衆に対する責任ある行為だ」

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