政治評論家でニューヨークタイムズのベストセラー作家ビィベック・ラマスワミー氏は6日、コロンバスのオハイオ・シアターで行われた神韻公演を鑑賞した。伝統的な歌唱方法で訓練を受けたソプラノ歌手の迫力ある美声とメッセージに心を打たれたという。
「素晴らしい歌い手でした。美しい歌声とその歌唱方法によって、メッセージが強く伝わってきました」
ニューヨークを拠点とする神韻芸術団の歌手たちは正統的なベルカント唱法を採用している。古代中国の劇場や、早期のヨーロッパのオペラでも同じ歌唱方法が用いられた。しかし、高い音域での発声法は現在、東西の両方で失われてしまった。
「ピアニストと歌手は、西洋のオペラを思い起こさせる特別なものを作り上げていました。文化的背景の異なる多くの音楽要素が融合し、感銘を受けました」
神韻の曲は芸術総監督D.F.によって作詞されている。「人間の精神を反映し、高みへと導いてくれる。議論や相手に伝えるだけでは得られない、心の奥底に眠っている何かを呼び覚ますことができる…そのように感じました」とラマスワミー氏は語った。
神韻芸術団は、中国5000年の伝統文化の復興を掲げている。中国では数千年にわたり、佛教や道教などの教えが社会の中核にあった。「仁・義・礼・智・信」や天への畏敬、因果応報の価値観なども重んじられていた。
しかし、ここ数十年にわたり、伝統文化は中国共産党の統治を脅かすものとみなされてきた。世界中で賞賛される神韻は皮肉なことに、中国国内では公演することができない。
ラマスワミー氏は最後に神韻への感謝の言葉を述べた。
「美しい…その一言に尽きます。多忙な日々の中、ほっと一息ついて自分を見つめることができます。何世代にもわたって存在してきた古典舞踊を通して、現在そして歴史的に自分がどのように位置づけられるかを考えさせられました。素晴らしかったです」
(大紀元エポックタイムズより転載)