上海で全員PCR検査を実施 新たな買い占めの波が到来

上海市当局が6月11日から全市8区域で全員PCR検査を実施すると発表したことを受け、全面的な都市封鎖を再開する前触れではないかと懸念する声があります。上海市民の間には次の買い占めの波が押し寄せており、当局はこの噂の払しょくを試みていますが、市民に耳を傾ける気配はありません。

上海市民
「3月に戻ったような感じがする」

上海市民
「今は朝5時59分だ。もう私は食べ物を買ってきた。昨晩、眠る前に知らせが来たので、今朝は絶対に買いに行かなければならなかった」

先日、封鎖管理に不満を抱く市民らが、徐匯区政府の入り口に集まり、区長との対話を要求しました。

上海市民
「区長!出てこい!区長!出てこい!区長!出てこい!」

中共当局は6月9日、上海の紅バラ美容院で従業員3人が陽性と診断されたため、影響が15区の502人の顧客に及んだと発表しました。この美容院は上海で一軒しかない国営理髪店とのことです。あるネットユーザーは、「上海の3月の感染拡大の責任は華亭賓館(ファティンホテル)に転嫁された。6月の感染拡大は紅バラ美容院に責任転嫁するのだろう」と指摘しています。

動画には6月10日、白い防護服を着た感染症対策員「大白」が、紅バラ美容院の周囲を取り囲んで、青色の隔離壁と緑色の鉄条網を取り付けている様子が撮影されています。

上海の都市封鎖は80日以上も続き、封鎖解除が行われたばかりなのに、再び封鎖管理が行われるとあって、庶民の気力が崩壊寸前です。

こちらの動画では、大白が路上で男性一人を地面に押さえつけています。

6月9日、都市封鎖が解除されたばかりの徐匯区の華発居住区が再び封鎖されました。

閔行区の銀都苑も再び都市封鎖の対象になり、人々は居住区の入り口に集まって抗議しました。

上海銀行の入り口では、高齢者が退職金を引き出すために、前日の夜から列に並びました。都市封鎖が行われたせいで、2か月も退職金の引き出しができなかったためです。

上海市民
「上海銀行は今、毎日300番まで整理券を発行しているが、それ以上は発行しない。見てみろ、こんなにたくさんの人が早朝から、朝8時に来て番号をもらっている。たくさんの人が今着ているが、番号はもうなくなっている。番号がなければ、中には入れない」

宝山区の白楊村では、ある住民が通行証を所持していなかったために感染症対策員に連行されました。

広東省深圳市では、上海から来た自動車が封印シールを貼られました。

深圳の感染症対策員
「上海から来た車両だ」

中共の度重なる都市封鎖は、民衆の嫌悪感と怒りを煽っています。民衆の忍耐力は限界に達しており、怒りと社会不安によって、当局と民衆の一触即発の状態が続いています。

 
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