今月初め、新疆ウイグル自治区に住む幸せな家族を撮影した動画がSNSに投稿されました。
「皆さん、このカザフ人の一般家庭ではパーティーが盛り上がっている」
お年寄りや子供たちが笑顔でカザフスタンの伝統的な踊りを踊っているのですが、異様な雰囲気が漂っています。
動画の53秒あたりから、窓の外に警察官らしき人物が立っていて、家の中を監視している様子が映っています。
米放送局「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」によると、この動画はもともと、中国在住の外国人ネット有名人ジェリー・グッド氏がYouTubeに投稿したものです。
グッド氏は、新疆ウイグル自治区を訪れましたが、その目的は中共がウイグル人に対し「ジェノサイド」を行っていないことを証明するためだとされています。
日本ウイグル協会のイリハム会長は、RFAの取材に対し、厳しく統制されている現在の新疆で、外国人が自由に出入りし、撮影することは不可能だとし、ジェリー・グッド氏は中共に操られた「外国人」であると述べています。
この動画は後にYouTubeから削除されました。もし、この動画が本当に中共によって演出されたものであるならば、決して初めてのことではありません。
米国は、中共が新疆の少数民族に対して人権侵害を行っていると非難しています。これに対し中共は、ウイグル人自らがこれを否定する動画を大量にプロモートしています。