上海の化学工場が大爆発 市民が環境への影響を懸念

6月18日午前4時ごろ、上海石油化工(上海石化)のエチレングリコール装置エリアで大爆発が起こり、炎が空高く立ち上りました。上海石化は、この事故で少なくとも外部運転手1人が死亡したほか、従業員1人が軽傷を負ったと発表しましたが、実際のデータは不明で、爆発の原因も現在調査中だとしています。

6月18日午前4時過ぎ、上海市金山区の「上海石化」公司の工場エリアで、エチレングリコール装置で大爆発が起きて火災が発生し、現場の空が炎で明るく染まりました。

爆発の瞬間には強い衝撃が走り、付近の窓ガラスが割れたほか、睡眠中だった多くの人が目覚めました。

あるネットユーザーは「最初に音を聴いた時、雷が落ちたのかと思った。今日の雷は変だなあと思った。音が曇っていた。2回目の音では自宅が直に揺れ、ミサイルが飛んで来たのかと思った。怖くて魂が抜けそうだった。今も2か所が燃えている」と投稿しています。

爆発後、多くの市民が足を止めてその様子を眺めていましたが、あるデリバリースタッフは大声で、二回目の爆発が起きるかもしれないから早く家族とともに家に帰った方がいいと必死で呼びかけていました。

上海のデリバリースタッフ
「早く帰れ!早く帰れ!家族を連れて早く!家族を連れて早く行け!」

また付近の住民は、「早朝4時過ぎに爆発音を耳にして、居住区の住民は即座に外に出た。3キロ離れたところからも黒い煙が見え、刺激臭がした」と話しています。

上海石化はこの件についてSNSに投稿して、揮発性有機物のモニタリングは正常で、周辺の水環境への影響は確認されていないと強調しました。

あるネットユーザーは、このような大規模火災が発生し、石油化工工場の爆発と火災が大気や水質などに与える環境汚染は長期間のモニタリングが必要だと指摘し、「影響があるかどうかなんて、今の時点で分かるか?」と疑問を呈しています。

また、別のネットユーザーは、「爆発が発生したのに当局は『火災が起きた』と伝えている。少なくとも2か所で大爆発が起き、炎が高く立ち上った。死傷者の数は想像できない」と指摘しています。

 
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