ワシントンは、中国への依存度を下げるため、新たな一歩を踏み出そうとしています。
米国は、国内初となるレアアースの分離精製施設を建設します。米国防総省は先週、豪州のライナス・レア・アース社(Lynas Rare Earths Ltd)と1億2,000万ドル(約163億円)の契約を結びました。
これは、レアアースのサプライチェーンにおける中国の支配に対抗するためのワシントンの取り組みの一環です。
レアアースは、特定の軍装備品の製造に不可欠です。電気自動車や風力タービン、光ファイバーケーブル、家電製品の部品などにも使われています。
ライナス・レア・アース社は、豪州で採掘・精製したレアアースを米国に輸出します。その後、(米国内で)商業用に加工されます。この施設は、2025年の操業開始を目指しています。
中国との関係が悪化した場合、この施設がなければ、米国は重要鉱物の供給が断たれる可能性があります。
今回の提携により、中国が生産サイクルから完全にバイパスされることが期待されています。