6月29日、山東省煙台市の幼稚園で、園児にうじの湧いた食べ物を提供したことが分かりました。その後、この件に関する情報が短時間で広まりましたが、当局は保護者に対し、情報統制を行っています。
中国メディアによると、6月29日に山東省煙台市に住む元幼稚園園長が、牟平区(むへい-く)の「沃頓好未来幼稚園」で園児にうじの湧いた食べ物を提供していたことを明かし、その画像も投稿しました。
この投稿を見た園児の保護者らは激怒し、6月30日には大勢が雨の中、幼稚園に出向いて幼稚園の鉄製の門を倒し、子供たちを自宅に連れ帰りました。
この時になってようやく多くの保護者が、幼稚園の食べ物を食べた子供たちがしばしば、腹痛や嘔吐、下痢などを起こしていた理由が分かったといいます。一部の保護者は、子供の白血球に異常が出ているとも訴えています。
ある保護者は微博(ウェイボー)に、2歳から6歳までの幼児340人が影響を受けたと明かしています。
さらに、多くの保護者を激怒させたのは、被害園児の両親として幼稚園に話し合いを求めに出向いたところ、警察から安定維持活動の対象とされたことです。複数の警察車両が現地で保護者の行動を監視していました。
ある保護者は微博(ウェイボー)のモーメンツの中で、「返事を待っている保護者に対し、教育部門の責任者は回答するどころか、かえって警察を呼んだのはなぜか」と疑問を投げかけています。
園児にうじの湧いた腐った食べ物を提供した話はインターネットに瞬時に広まり、憤った多くのネットユーザーが当局に対し、悪質な幼稚園に対する厳重な処分を要求しました。
世論の圧力を受け、牟平区当局は警察部門、教育部門、市場監督管理部門で合同調査チームを立ち上げて、直ちに調査結果を公開すると発表しました。しかし一方で、園児の保護者は様々な手段によって動画の削除を要求されていることも伝えられています。