7月5日、サイバーセキュリティ企業「マンディアント」の研究者が発表した報告書では、ソーシャルメディア上での偽装を暴露しています。
報告書によると、TwitterやFacebookで、テキサス州の住民を装ったアカウントが、鉱山会社「ライナス(Lynas)」が運営する同州のレアアース加工施設を攻撃しているとのことです。
この批判はそれほど大きな関心を呼んでいませんが、研究者は、中共のプロパガンダが進化し、より洗練されてきていると警告しています。
これは、中国共産党が欧米のライバルを弱体化させるために努力を惜しまない可能性を示すもので、北京は国際的な同盟関係を強化するためにレアアース産業を利用していると指摘しています。
マンディアントは報告書の中で、これらのTwitterアカウントのほとんどが大量に作成されており、単一ソースによる一括作成の可能性があると指摘しています。
そして現在、このネットワークは7つの言語と30のプラットフォームで、クロス・プロモーションを展開しています。
ケントン・ティボー氏は、大西洋評議会のデジタル・フォレンジック・リサーチ・ラボの中国担当研究員です。
ティボー氏は、「中共のやり方がますます巧みになってきているのは、その野心の拡大を反映している」と述べています。
レアアースは、スマートフォンからハイブリッド車まで、さまざまな民生用ハイテク製品の製造に使用されています。また、通信機器、兵器、航空機などの防衛・軍事機器の製造にも不可欠な材料となっています。