中国の自動車メーカーBYD EV販売台数テスラを上回る

テスラはもはや、世界をリードする電気自動車(EV)メーカーとは呼べないかもしれません。今年上半期の電気自動車の販売台数において、中国の複合企業BYD(比亜迪)がテスラを上回りました。

中国の多角化企業であるBYDが、電気自動車の販売台数でテスラを上回りました。今年上半期のBYDの販売台数は64万1000台であった一方、テスラは56万4000台にとどまりました。

「カーコーチ・レポート 」創設者で自動車専門家のローレン・フィックス氏
「(販売台数がテスラを上回った)理由は、中国(共)政府による支援と補助金だ。そこで人々を雇用させ、彼らが中国経済を支える車を購入するよう、それを確実にするのだ」

自動車関連情報サイト「カーコーチ・レポート」の創設者で、自動車専門家のフィックス氏は、BYDは中共政権の支援を受けていると指摘します。

「カーコーチ・レポート 」創設者 自動車専門家のローレン・フィックス氏
「結局は部品やパーツ、バッテリーに行き着くはずだ。中国が供給問題の大部分とマイクロチップを支配しているため、彼らは供給することができ、この業界の勝者と敗者を作ることができるのだ」

BYDは、中国・深圳に本社を置き、電車、バス、自動車などあらゆるものを製造するコングロマリットです。1995年に設立され、中国に数多くある電気自動車メーカーの1つです。そして、BYDの株の7.7%をウォーレン・バフェット氏が所有しています。

「The Detroit Bureau.com」編集長 ポール・アイゼンシュタイン氏
「BYD が今後もテスラを上回り続けるかどうかは、本当に難しいところだ。BYDは勢いに乗っているし、良い製品も出している。もちろん、テスラのように、中国でのコロナ政策による工場閉鎖はなかった」

ポール・アイゼンシュタイン氏は、自動車業界ニュース情報サイト「The Detroit Bureau.com」の編集長です。アイゼンシュタイン氏は、世界中の競合他社が多くの新製品を出しているのに対し、テスラはあまり出していないことが大きな懸念材料だといいます。
テスラの「サイバートラック」が手に入る時期は、まだ不明です。

DRIVYN社地域マネージャー ジュリア・モラフチク氏
競争力をつけたければ、BYDのようにもっと多くのモデルを提供すればいい。安価なモデルは、テスラにとって大きな売りものになるはずだ。

ジュリア・モラフチク氏は、テスラの対面式コースを提供する企業「DRIVYN」の地域マネージャーです。彼女は、BYDは他の自動車メーカーからデザインを模倣し、そのバッテリー技術で革新的なことをしているのだと指摘しています。

〈字幕版〉

 
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