中国では極端な天候が頻発しています。多くの地域が強風や豪雨に見舞われているほか、冠水や洪水などの災害も発生しており、一部地域で高温が続き、最高気温40℃に達する場所もあると予測されています。
先日の台風の影響を受けて7月5日、珠江流域の北江で今年の第3号洪水が発生しました。また、7月5日午後5時ごろには、広東省清遠英徳市で水害防止緊急対応レベルがII級に引き上げられました。英徳市の一部地区はさらに冠水にも見舞われました。
洪水によって英徳市の一部の村が3回目の冠水に見舞われ、家屋が浸水しました。
道路は一面の海のようになり、たくさんの車が水中に沈み、一部の車はルーフだけが水面から顔を出しています。
7月5日、英徳市のある村では、洪水が竹林全体を流し去るという非常に珍しい現象が起こりました。
同日、河南省安陽市も豪雨に見舞われ、午後2時ごろには市内全域の乗り合いバスが運休となりました。水害防止緊急対応レベルはIII級に引き上げられました。
動画には、洪水が安陽市の橋梁を流し去り、複数の居住区が浸水した様子が撮影されています。
7月5日午後、広西チワン族自治区南寧市では真っ黒な雲が上空を覆い、突然の豪雨が発生して居住区二か所が深刻な洪水に見舞われました。道路の水位は腰の高さまで上昇し、車両が水没して人々は自宅に閉じ込められました。
住民
「ああ……恐ろしすぎる! 恐ろしすぎる!」
多くの車両が洪水で流されました。
一方、新疆ウイグル自治区中南部の盆地、内モンゴル自治区の西部、甘粛省、寧夏回族自治区、陝西省南部、河北省南部、河南省などには熱波が襲来し、今後数日間は日中最高気温が35℃を越える見通しで、一部地域は40℃に達する恐れもあると予測されています。
このほか、長江・淮河一帯、江漢地区、長江以南、華南などで真夏日が続き、日中最高気温が35℃から38℃に達する見込みです。