7月9日夜、武漢大学工学部の学生宿舎で、コレラに似た症状を発症した学生が見つかりました。その後、宿舎の全学生が一斉に肛囲スワブ検査を受け、寝室で隔離されました。関連の情報は一時的に微博(ウェイボー)の人気検索ワードトップに上がりました。11日、当局はコレラに間違いないと認めました。ネットユーザーは、この宿舎は古くて衛生環境が悪いと指摘しています。
9日夜、武漢大学工学部の学生宿舎で、コレラに似た症状を発症した学生が見つかったため、学校側が緊急通知を出して、発症者の出た第8宿舎の全学生を対象に肛囲スワブ検査を一斉に実施し、封鎖管理も行って寝室に隔離すると知らせました。下痢や嘔吐などの消化器系の症状が出た場合は、工学部の学内病院の外来で直ちに事前検査と識別救急が行われるとしています。
11日午前、武漢大学の学内病院と武漢市武昌区衛生健康委員会は、検査結果はまだ出ておらず、全員が上層部からの通知を待っており、学生の隔離期間がどれくらいになるかも確定していないと発表しました。
武漢大学の学内病院の職員
「疾病管理部門と衛生管理部門が合同で追跡している。暫定的な処置は終わり、疫学調査を行っている」
11日の正午、武昌区衛生健康委員会は、この症例がコレラであると確定したと発表しました。
ネットユーザーは複数の画像を公開し、「コレラと確定していなくとも、学校の宿舎の衛生環境は常軌を逸している」と投稿しています。画像に撮影されている第8宿舎は不潔で、独立したトイレやベランダもなく、服が廊下に干されています。トイレは一本の溝で、洗面台は濡れていて、床にはカビが生えています。
別のネットユーザーは、「衛生条件が少しでも良ければコレラにはならない。少なからぬ大学がそもそも学生の生存状況に関心がないとしか言えない。多くのごみのような宿舎に対する取り壊しや建て替えも行われていない」と投稿しています。
武漢大学の後方支援部の職員
「学校全体が大きい。学校内部にはこのような宿舎がたくさんあり、歴史的な理由によって、すべての宿舎のメンテナンスや建て替えは計画的に行われる。計画に沿って段階的に一つずつ行う」
コレラはコレラ菌が原因で発症する急性の下痢を伴う伝染病で、主に糞口感染を通じて広まります。衛生条件と医療条件が整っていない地域で発症する人が多く、ピークは夏で、速やかな治療が行われなかった場合は、数時間で起こる下痢による脱水で、命に係わる可能性もあります。