先日、トロントのカナダ感染症措置調査公聴会で、医師数名が一部ワクチン被害の証拠を提出し、政府の公式見解とは別の意見を示しました。
オンタリオ州でかかりつけ医として働くパトリック・フィリップス(Patrick Phillips)医師は、ワクチン接種後に健康状態が悪化した患者5人の症例を保健省に報告したと明かしました。しかし、保健省の担当者はフィリップス医師への回答の中で、これらの症例はワクチン接種の副反応とは認められないと述べています。
カナダオンタリオ州 パトリック・フィリップス医師
「私はこのことについて非常に驚いている。一人や二人が否定されたのなら理解できるが、彼らは基本的にすべて否定されたのだ」
フィリップス医師は、保健省担当者からさらに、ワクチン接種の被害事例の基準となる文書を渡されたとも話しています。
カナダオンタリオ州 パトリック・フィリップス医師
「もしある患者がワクチンで障害を負ったと言った場合、接種後30分以内(に副反応が出た場合)のみカウントされ、31分後だったら報告できるワクチン被害事件とはカウントされないのだ」
フィリップス医師はその後、保健省担当者からのこの回答文を公開しました。
カナダオンタリオ州 パトリック・フィリップス医師
「私はこの文書は、これらの有害事件を医師がすでに報告しているにもかかわらず、(当局から)報告されていないことを人々に知らせるための重要な公共情報だと考えている」
この件とその後に発生したある事件によって、フィリップス医師はオンタリオ州から医師免許をはく奪されました。
アルバータ州の小児科・神経内科医師のエリック・ペイン(Eric Payne)医師の見解も当局の発表とは異なります。ペイン医師は、アルバータ州の公衆衛生データを参照すると、ワクチンの接種回数が多い人ほどウイルスに感染する可能性が高くなると指摘しています。
アルバータ州の小児科・神経内科医師 エリック・ペイン医師
「ワクチンを2回接種した人は、1回しか接種していない人に比べ、オミクロン変異株に感染する可能性が高まる」
ペイン医師はさらに、今年の3月下旬から、アルバータ州でワクチンを3回接種した人が最も感染しやすくなっているとも話しています。オンタリオ州でも同様の状況が明らかになっています。
アルバータ州の小児科・神経内科医師 エリック・ペイン医師
「ワクチン接種を完了した人の絶対数はワクチンを接種していない人と比べて増えているが、それに比例して(感染者数が)増加している」
ペイン医師は、人々はワクチンを接種すればウイルスに感染しても入院しなくて済むと考えているが、そのロジックは間違っていると強調しています。
アルバータ州の小児科・神経内科医師 エリック・ペイン医師
「ワクチン接種する前なら、あなたが入院しない可能性は99%だった」「現実の状況は、あなたが60歳で健康で、肥満でも2型糖尿病でもないなら、新型コロナウイルスに感染して入院に至るリスクは1%にも満たない」
ペイン医師は、当局の発表とは真逆のこうしたデータと証拠を共有できるプラットフォームがないと話しています。
アルバータ州の小児科・神経内科医師 エリック・ペイン医師
「(当局は)いかなる公開討論も認めていない」